喜劇で悲劇の人形劇第二幕【炎炎ノ消防隊】 (ページ45)

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第94話ここは平和で変な隊ページ45

NOside

次の日、A達第八は何事もなく朝を向かえた。

全員起床し、朝食をとりミーティングへと集まった……のだが…

貴『………』

森「…………」

桜「昨日第五の連中とてんやわんやあってわかったと思うがあいつらは怪しい。

戦闘も視野に入れて奴らを調査するぞ。」

Aと森羅は目の前の真剣に話す桜備に対し苦笑いを浮かべていた。

それもそのはず。今の桜備はバランスボールに片足で乗り、ダンベルを持ちその上に更に2つずつダンベルを立てに乗せそれを支えに板を置きそして紙コップのタワーを立て、さらに頭に五キロの重りを2つおいてさらに一際重そうなダンベルを乗せその上に何故か小さな植木鉢がちょこんと乗せているのだ。

腕や腰には他にも重りがいくつもついている。

つまり何が言いたいかというと…

森「桜備大隊長…それはもう筋トレではなく

筋トレに近い何かです。」

…という事である。

両手の紙コップタワーなど、とても一人ではできないような曲芸に隣の火縄が手伝ったのか…？とAは心の底から呆れた表情をする。

全くどうやって無事に降りるつもりなのだろうか。

桜「火縄！」

火「我々の一番の目的は焔ビトの鎮魂と国民の安全を守る事…

しかし第八の裏の目的である怪しい特殊消防隊の調査や彼らに対抗する手段も頭において置かなければならない！！」

森「(キャップが気になってまるで話が入ってこない…)」

ちなみにだがいつも変な帽子を被っている今日の火縄のセレクションは"壁の中のせつ子さん"である。

一体どうしてあんなにダサい帽子をいくつも持っているのか分からない。

ふとチュンチュンと雀の鳴く声が聞こえた。

ア「おのれグリフォンめまた我が城に攻めてきおって

エクスカリバーの錆にしてやろう」

貴『ハイハイ話に集中しろー』

そう言ってのグイッとAはアーサーの顔を正面へと動かした。

茉「そんなこと言ってあの可愛いグリフォンを退治しないでくださいよ。

鳥類保護法違反で捕まりますからね。」

森「そういう茉希さんもけっこうデンジャラスだからなァ…」

呟く森羅にう…と茉希が少し恥ずかしそうに顔を歪める。

ｱｲ「でも茉希さんは1日の九割はクールで美人で素敵ですよ。

1割は残念ですけど。」

茉「残念って…」

フォローになってないフォローを入れて微笑むアイリス。

そんな彼女の微笑みは唯一と言えるほどの癒やしだった。