第27話 それはまるで少女漫画 ページ28
NOside
その後何もないまま夕方まで時は進み…
火「そろそろ夕飯を作り始めるか」
桜「お、今日は火縄が当番か！」
当番という言葉にAがキョトンとするとうちは夕食はみんなで食べるんだと笑顔で答える桜備。
貴『……それって拒否権あります？』
桜「………一緒に食べたくないのか？」
明らかに寂しげな表情をして尋ねる桜備。
大の大人がそんなしょぼん顔しても可愛くねえよと思いつつそうですねと少し困った顔をして答えた。
貴『私食事は一人派なので…』
桜「でも飯は皆で食った方が楽しいだろ？」
貴『私食事は一人派なので』(二回目)
一切意見を変える気のないAに更にショボーンとなる桜備。
するとそこへ
火「なんだ、俺の飯が食えないって言うのか」
貴『アルハラみたいな怒り方しないでください。』
これまた面倒な奴が加勢してきた。
別に何食べようが勝手でしょうとため息をつくAに茉希までも中隊長の料理美味しいですよと加勢してくる。
どうにもAにこの隊は性が合わない。
貴『こういう他人との家族団欒みたいな雰囲気苦手なんですよ…』
桜「なんでだ？」
貴『苦手だから以外に理由が必要で？』
段々苛ついてきたAが少し強めにそう言うとすまんと寂しそうに謝ってきた。
森「確かにAって結構ベタベタされたりとか嫌いだもんな…」
ア「他人の手作りも嫌いだよな？」
貴『よく覚えてたなぁお前』
ア「ふっ当然だ」
森「今お前バカにされたんだぞ…」
(バカのくせに)よく覚えてたなぁという煽りを交えて答えたA。
一切その事に気づくことがなかったアーサーを見てケラケラと笑う彼女は性格が悪い。
そんな中少女漫画厨お花畑茉希がもしかして…！と何かに気づいたかのような演出をした。
茉「まさか手作り料理に髪が入ってたり…とか！？
……なーん…」
貴『まぁはいそうっすね。』
なーんてと笑おうとした瞬間にAの軽い肯定。
それが逆に恐怖を煽るというものだ。
茉「え、ぁ、ま、まじ…ですか…？」
貴『まぁバレンタインにちょっとひと悶着ありまして。』
まさかそんな定番なことがあるはずが無いと思い発言してしまったものだからどんどん申し訳無さに追い詰められていく。
まさかそんな漫画のような事があるとは思わなかったのだ。
貴『まぁそういうわけで手作り料理とか苦手なんですよ。
……やるやらないじゃなくて気分的に無理なんすよねぇ』
そう、少女はニコニコと笑った。
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ふたば(プロフ) - この作品とても面白くて大好きです！夢主ちゃんのスパダリっぷりに思わずキュンキュンしてしまいます笑これからも執筆頑張って下さい✨ (2021年10月25日 0時) (
レス) @page50 id: 4559ad2a7b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2021年9月30日 18時) (レス) @page2 id: cc011a7ffe (このIDを非表示/違反報告)
陸(プロフ) - 色々ありますよね、大丈夫ですよ！ (2021年9月20日 0時) (レス) id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2021年9月18日 20時
