((平野のお姉ちゃんっ__。)) (ページ13)

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「これからは

俺のそばにおって。

俺から離れんといて。

俺が、Aを守るから」

Aの目をじっと見つめて

そういった。

Aはゆっくり俯いた。

あ-これあかんやつやんけ(

「望、私な、望のことずっと紫耀と同じ感覚でみててん」

弟みたいな感覚やってん‼、とAは笑いながら話してた。

「でもな、望の周りにはいつも女の子がいっぱいおって、中学になって別々やったし、高校も別やったし、」

でもな、？

そうつけたして、Aは微笑んだ。

「でもな、ずっと、ずっと、望見かける度に…のんちゃん、て呼びたかった…
せやから、

今、望といてるの、夢かな-て、時々思ってまう笑」

微笑んだAの目には、うっすら涙。

そんな、そんなん…

俺はたまらずAを抱きしめた。

「泣けばええ

笑えばええ

これからそん時はいつも

Aのそばに俺がいる

Aの隣におる。

離さへん。

A

俺と付き合って…」

「嫌」

「え…」

「嘘。笑
望、すっきゃで-」

俺もや‼

「俺もや-‼」

「望のボケぇ」

「は⁉なんで⁉」

なんでもや-‼

と言ってまた微笑んだAの目に涙はなかった。

子どもみたいに無邪気なAを、無性に愛おしい思った。