((平野のお姉ちゃんっ__。)) (ページ2)

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その時はまだ、Aちゃんと紫耀と一緒に登校していた。
でも、Aちゃんは中学生になって部活が始まったから、帰りは俺と紫耀の二人で帰ってた。

其の頃、丁度Aちゃんのことが好きなんや、って、気付いた。

だから、帰りの時間は、目茶苦茶憂鬱やった。

Aちゃんのこと好きやったから、Aちゃんを見つけるのは光より速かった(
…はず。←

紫耀と二人の帰り道、前の方を歩いている男女2人組…

＿＿＿Aちゃん.？

そのカップル?の距離が、みるみるうちに近くなっていく。

咄嗟にあかん、と思って紫耀の目を塞いだっけ(

見たらあかんで、なんも見えへんって、紫耀に言い聞かせてた。

そのカップルは、

キスをした。

衝撃的やった。

年が一個違うだけなのに、Aちゃんはあんなに大人な恋愛をしてたんやって。

それ以前に、彼氏おったんかいな。

そんなん、年下の俺が叶うわけないやん-‼

紫耀は、何が起こったのかすらわかってなくて、笑

「のんちゃん、何があった⁉
えっ⁉平野どうして目塞がれた⁉」

ってあわあわしとった。(

それから俺は無駄に背伸びするようになって、

背も伸びた(

Aちゃんが、あの彼氏を諦めて俺に目を向けてくれるように願いつつ、

Aちゃんと釣り合う男になれるように、小学生ながら努力しとった。

…それでも、Aちゃんは振り向いてくれへんかったけど。

よくよく考えたら、Aちゃんのこと、なんも知らんかった…

紫耀と俺は仲ええけど、家で遊ぶ時は決まって俺の家。

紫耀の家は行ったことなかったから、Aちゃんの部屋も知らない。

なんか俺、知ったかぶりしてた.？

その日の帰り道はなんだかいろいろ複雑になって、なんとなく、頭がボヤぁっとしてた。

だから、不意に発してしまったんや。

思ってたことが、口に出てしまったんや‼(

「紫耀ん家、今度行ってもええ?」

言った瞬間、ハッとして、あかんかったかな⁉って思ったけど、

紫耀は

「せやね‼おいでおいで♪」

って案外乗り気やった。

じゃあ今までなんで俺ん家やったん!?(