デート【ut】(学パロ) ページ1
ut｢A！｣
｢...え？！鬱先輩...？｣
ut｢びっくりした？w｣
そう言って手を差し伸べてくる彼は鬱。
他校の先輩であり、私の恋人。
彼は男子校、私は女子校で偶然出会い、恋に落ちたのだ。
そして差し伸べられた彼の手にそっと自分の手を重ねる。
彼は指を絡め、強く握りしめてきた。
｢珍しいですね、迎えくるなんて...。｣
ut｢ん？そーね、暇だったからさ｣
｢学校早く終わったんですか？｣
ut｢そ。.....あ、そうだ、この後どっか出かけようか？｣
｢いいんですか...！？｣
ut｢もちろん。金はそんな無いけどw｣
その後彼と制服のまま街を歩いた。
歩くだけでも幸せで、お金を使う事は無かった。
通りすがりにあった喫茶店で少し話をした。
ut｢A、欲しいものないん？｣
｢はい、なんか歩くだけで満足しましたw｣
ut｢優しいな〜。ありがと｣
｢優しいわけじゃないですけど｣そう言いかけると彼に言葉を遮られてしまった。
ut｢ね、てかその敬語やめへん？｣
｢でも定着しちゃってるんですよね...｣
ut｢んー、わかった。じゃあ敬語使う事にお仕置ね〜。｣
｢？...分かりまし、、分かった、。｣
ut｢せーふ。ww｣
にこにこと笑う彼を横目にスマホで時間を確認する。
｢あ、先輩、もう7時で...だけど、大丈夫？｣
ut｢うん？Aが大丈夫なら俺は何時でも。｣
｢わかった。私も何時でもいいけど、暗くなるしそろそろ帰りましょ。｣
ut｢はーい。｣
代金は｢割り勘させて｣とお願いしたのだが断られ、結局奢ってもらってしまった。
｢お金、ありがとう...。なんか申し訳ないです、、｣
ut｢気にしんとって？彼氏なんやから当たり前やろ？｣
｢うーん...まあ、ありがとう...｣
｢あ、そろそろ着きますね｣
ut｢A、ちょっとこっち来て？｣
手を引かれ路地裏に入る。
｢な、なんですか...？｣
ut｢さっき言ったやろ？お仕置。｣
｢あ、敬語...｣
ut｢4回。｣
｢え、数えてたの...？！｣
ut｢もちろん？｣
そう言うと繋いでいた手を壁に押し付けられ、
そっとキスをされる。
｢んっ、？！｣
驚いて体を避けようとするが彼の力に勝てるはずもなくそのまま4回の軽いキスをされた。
ut｢んふ....このお仕置今日だけやないからね？.｣
｢...もう絶対言わない...！｣
キスが嫌だった訳では無いが恥ずかしかったため、もう二度と敬語を使わないと心に誓った。
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作者名：ぽん | 作成日時：2021年1月23日 1時
