朝食……大城光二朗 ページ17
「げっ……」
目の前に並べられた丸焦げた料理達に、思わず声を零す。目が冴えていないのかもしれない。と目を疑うが、確かにこの目に映る黒い物体は多分、朝食と呼ばれる物だ。
一方、この黒い物体の製造者も見るからに落胆しており、小声で何かを呟いている。ダークマター製造者とでもいうのか、だがこの光景は見慣れている。幼少期から、姉も料理が壊滅的だったからだ。その血を受け継いでしまったのか、従妹の
「あの……理那は何を作ろうとしたのかしら」
今まで口を開かずにただ一人で考え込んでいた玲華がやっと口を開いた。
「……左から、玉子焼き、後……煮物……？」
本人さえもこの料理と呼ばれる物体の名前を覚えていない。煮物がどう焦げるのかも分からないが、まぁそれは暗黙の了解である。
物体に、手が進むわけもなく呆然と立ち尽くす三人。誰も何もすることのないこの空間がこんなにも苦しい物とは思いもしなかった。
「……私が作るわ……」
という玲華の一言がいつくるのかを待っている俺達は、まだまだ子供のままである。出勤時刻が刻一刻と迫っているある家の朝のお話。
4月29日更新 ちょこれ〜と厨。
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すとろべり-(プロフ) - 更新しました! (2018年6月4日 12時) (
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すとろべり-(プロフ) - 更新します! (2018年6月4日 10時) (レス) id: c48c36fb49 (このIDを非表示/違反報告)
雪抹茶(プロフ) - 更新しましたー！ (2018年6月2日 19時) (レス) id: 9248342184 (このIDを非表示/違反報告)
雪抹茶(プロフ) - 更新しまーす (2018年6月2日 18時) (レス) id: 9248342184 (このIDを非表示/違反報告)
松宮カナメ - 更新しました (2018年5月21日 14時) (レス) id: eb873f1f0d (このIDを非表示/違反報告)
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