魅惑の花

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今日のはーちゃんは

ツインのお団子に









歩夢君とのシミラールック









威尊「安定に可愛いな」









気づけば口に

出してしまっていた









『威尊くん笑
ちゃんと話聞いてた？』









はーちゃんが可愛すぎるせいで

何ひとつ話を聞いていなかった









『も〜』









2人でベンチに腰をかける









威尊「A」









『威尊くん....！？』









目を見開いて

俺をじっと見る









威尊「俺知ってんで
柾哉君だけがAのこと呼び捨てで呼んでるって」









『知ってたの？』









柾哉くんとAは

相思相愛って感じで









みんなとは少し違った

特別な空気感がある









威尊「俺のことも威尊って呼んでや」









『ほんとに言ってる？』









俺だってAともっともっと

誰よりも仲良くなりたい









欲を言えば

Aの隣は俺、俺の隣はA









今の歩夢君ポジションを

奪いたいと心の中では思っている









『分かったよ、威尊』









威尊「かわいい〜」









Aをぎゅっと抱きしめる









『髪型崩れちゃうよ〜』









2人で向き合い

グンと距離が近くなる









目元はキラキラと光っていて

女の子のように長くて綺麗な睫毛









正真正銘の男の子だと

分かってはいるけど









外見、性格、仕草

何もかもが女の子のように見える









威尊「A」









まるで大事な彼女に触れるように

Aの頬に手を添える









いつもなら、顔を真っ赤にして

顔を背けるはずなのに









今日はいつになく、強気で

目線を逸らそうとしない









『威尊』









俺を呼ぶAが

なんだか違う人のように感じた









獲物を捕らえて、絶対に逃がさない

そんな瞳をしている気がする









でも、そんなのはどうでもいい









気づけば目の前にある

Aの顔









慣れた手つきで

俺に触れるAは









俺がずっと求めていた








狼のように




俺に噛み付くAだった









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