魅惑の花

デイジーを握りしめて ページ3

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歩夢「元はと言えば、俺のせいです」









最初に口を開いたのは

歩夢君だった









歩夢「ハナちゃんの様子がおかしいって
薄々気づいていたのに.......」









泣きながら話す

歩夢くんの背中を優しく摩る









将吾「俺も、薄々勘づいてはいました」









ハナちゃんの隠し方が

うまかったのか









特定の人しか

気づいてなかったようだった









柾哉「お兄さんとして失格だ」









洸人「俺もだよ」









まだ高校生の波留や裕太に

こんなに辛い思いをさせてしまって









本当に申し訳ない

気持ちでいっぱいだった









飯沼「ちゃんと聞いて
あげればよかった」









鼻をすする音が

ちらほらと聞こえてくる









俺も、耐えきれなくなり

涙が頬を伝う









シーンと静まる

そんな沈黙を破るように









威尊「俺らがこんなんでいいんですか？」









威尊君が口を開いた









威尊「俺らが泣いたって
はーちゃんは喜ばないと思います」









" 今俺らにできることは、はーちゃんの分まで
頑張ることなんじゃないんですか？ "









匠海「確かにな
威尊の言う通りやわ」









大夢「泣いてたって
意味はないですからね」









皆が立ち上がり、円陣を組む









洸人「ハナのためにも！
みんなで精一杯頑張るぞー！！」









西君の掛け声で

皆が元気よく返事をする









もちろん、俺も

誰にも負けないぐらいの声で









首元にかけられた









デイジーのネックレスを









ぎゅっと握りしめながら_______









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