仮初の太陽 -椿×奏雨- ページ6
最近、ほだちゃんとの距離が遠い
多分、そんなつもりはないんだと思う
でも…
僕がここにいるのに、なんであいつの方にいくの?
僕、なんかした?ねえ…教えてよ______
「椿、入りますよ」
声が聞こえる。この声は待ち望んだ声じゃない。
ベットから起き上がり、入ってきた相手をぼーっと見つめる。
なんだ、そうちゃんか……
「なんだ、起きてたんですね。最近出てこないから心配して「くるな!!」…どうしてですか?」
どうしてかなんて、わかんないよ!
でもここはあんたがはいっちゃいけない!入るべきじゃない!だってここは__
突然、視界が何も見えなくなって、あたたかい、何かに包まれた。
「ごめんなさいね…でももう、大丈夫だから…」
僕は、そうちゃんに抱きしめられていた。拒絶するべきだったんだと思う。
でも
あたたかくて、みたされて、はなしたくなくて……
僕は顔を上げそうちゃんの顔を見つめる。
いつもより、とても、穏やかな優しい顔をしていた。
それが
とても
彼女(ほだちゃん)と重なってみえて……
僕は
そのまま
押し倒し
一晩中
彼女のあたたかさを
かんじていた。
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違和感を感じはじめたのは何時だったかは覚えてない。ただ最近、いつも向けられていた彼女からの視線が消えていると、はっきりわかるようになっていた。
また、それは、自分たちと別の同居人も同じようだと思ったのはつい先日の夜だった。
なぜあんな行動をしたのかは、明確にはわからない。
彼女への意趣返しがしたかったからかもしれない。ただただ、孤独を埋めて欲しかっただけかもしれない。
でも、あの時自分も
彼女と同じ
獣(ケダモノ)に堕ちてしまったことだけは
紛れもない、事実なのである。
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作者名:Sessions A | 作成日時:2017年11月19日 19時