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雨季side
長谷部「主!納得できません!審神者と刀剣の恋仲など聞いたことがありません!」
唐突に言われた。確かに審神者と刀剣との恋はあまりない。
それは、人と付喪神では生きられる時間が違うから…
雨季「長谷部さん、それでも私は!」
長谷部「主!目を覚ましてください!お父上様とて許されないでしょう!?」
その言葉はあの手錠で繋がれていた時のことを思い出すには十分だった。
お父様に逆らうことも…罰が怖くて全くできなかった。
でも、今は違う
支えてくれる清がいる
守りたいと思う雪がいる
そして
雨季「家族のように温かなこの場所で、私も家族になりたいのです……立場が違うのは分かってます!それでも、お父様にどんなことを言われようと
私は清と共にいたいのです!」
私は清の手を取り、改めて長谷部さんに向き直った。
雨季「お願いします!……今すぐにとは言いません、ですが…みんな認めてください」
長谷部「…申し訳ございません、主。本当は認めております。ただ、覚悟を知りたかったのです。覚悟がなければ明るい未来はないと思いましたので……
主、加州おめでとう」
私と清は顔を見合わせて、みんなを見渡す。みんな笑顔で本当に恵まれてることに感謝する日でした。
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