刀剣男子の自傷主～小説Ver.～ (ページ30)

今日:10 hit、昨日:11 hit、合計:57,550 hit

３０ページ30

雨季side

お父様と雪が帰ってから夜になった。今日は早めに清と共に部屋に籠った。

加州「ごめん雨、少し堀川の所に行ってくるから……こんのすけも借りてきたいけどいいかな？」

雨季「もちろん大丈夫ですよ。私も…少し１人になりたいです」

加州「……うん、分かった。寝るくらいになったら来るね」

こん「加州さん、私は少ししてから行きます。主様にお話がございますので」

加州「雨がいいなら…後でね」

清は手を振って部屋を出ていった。私はこんのすけに向き直った。

雨季「こんのすけ話って何ですか？」

こん「…主様にお仕えする前、私は沖乃家の別の主様にお仕えしておりました」

雨季「…それは、その本丸の人はどうなったの？」

こん「天寿を全うされて、家に帰られました。ちょうど主様がここに来る１年ほど前になります。

こんな話をしたのは、今日お父上様を見て思い出したからです」

１年ほど前…何か覚えてる気がする。喪服を着たお父様はとても荒れていて…

本当は聞くのは怖いけど…聞かずにはいられなかった。