8話噂の吸血鬼 ページ10
A「こっち側であってるのね？」
ベルキア「間違えないってば。
てか本当に担いじゃったよ…」
ロシアの血を嘗めてもらっては困る。
こう見えても力はある方なのだ。
なんとか城田君を背負い、バッグには猫二匹に人形一体。
廃棄しないことを条件に、城田君の家を教えてもらい喋る人形に道案内をさせるようにした。
A「私、ロシアと日本のハーフなの。
でも9年間ロシアに居たし…まあ個人的な問題もあってまだ日本で知らないことも多いわけなんだけど」
ベルキア「だから何？」
人形は同じ表情だが声のトーンからして心底どうでもよさそうだった。
A「ロシアで日本映画を観賞したんだけど、日本の人形には魂が宿るそうね。
あなたもそうなの？」
ベルキア「それ絶対ホラー映画でしょ！？
そういう系のよく分からないけど日本人形に限らないからね！世界共通だからね！
って僕は幽霊じゃなくて吸 血 鬼！！」
吸血鬼。
その単語を聞いて綿貫君の話を思い出した。
まさか…そんな御伽噺が現実に。
いや、現に意思を持つ人形がいる時点で非現実的だ。
バッグから休みなく喋る人形を無視して、目標地点を目指した。
・・・
ようやく辿り着き、城田君と黒猫をそれぞれの寝床へ運ぶ。
拾った野良の子猫もお腹が空いてるし、怪我の手当てをしなければ….。
「にゃー…」
包帯借りちゃっていいかな…明日買って返そう。
水で洗った後手際よく子猫の脚を巻いていく。
まだこんな小さいのに。可哀想…
ー�牴聴チ曄�そんな事思ったことないよ��
ー�犹笋砲牢愀犬覆き�
A「……」
ベルキア「ねえ、外国人の血って美味しい？
でもあんたまずそう。」
その前に吸血鬼に血の嗜好があることに問いたいのだが。
血液なんて鉄の味一色でしょ。
A「何、試したいの？あげないけど。」
ベルキア「ムキィ！！元に戻ったら串刺し刑だから！この生意気女」
元に戻ったら？…これは仮の姿なのか。
A「よし、私と猫はもう帰ろうか。
さてと…」
荷物と人形を持ってそっと玄関を出る。
このマンションオートロックでよかった。
ベルキア「待って。僕をどうする気。」
A「とりあえず、ここに置いておく訳にはいけないから一晩預かる。
安心してゴミ箱には捨てないから。
ご飯とか…やっぱり血しか飲まないの？」
ベルキア「吸血鬼のことあっさり受け入れんてんじゃん…」
綿貫君はもう寝てるかな…携帯画面には午後8時と表示されている。
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ナタデココ(プロフ) - 夢主の本性がどのようにバレるのか､果たしてバレないのか、今から楽しみです！！ (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 67a39a2c5a (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» コメントありがとうございます！更新停止の予定は無いのでご安心下さい^_^ただ、学生であるため土日の方が多く更新することがあります。とても励みになりました！これからも頑張りますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年9月10日 9時) (レス) id: a1258340ec (このIDを非表示/違反報告)
黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liar - とっても面白かったです！更新頑張ってください!!応援しています!続き待ってます！更新停止だけはやめてください…！ (2016年9月9日 23時) (レス) id: 1536a576c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンティー | 作成日時：2016年7月25日 13時
