45話変わらないあの頃 ページ47
Aが突然意識を失い倒れた側には真昼がいた。
慌てて抱えるとただ眠りについているようだ。
御園「リリィの幻術で少し眠らせてもらった。
もう外も暗いだろうし洞堂にでも送らせるか」
リリィ「では、私が伝えに行きますよ」
リリィが部屋を退出したあと残った二人と猫一匹が顔を会わせる。
クロ「もう帰るのか？」
真昼「お前最後までゲーム一筋だったな…
悪い御園。急に押し掛けて。」
御園「全くだ。もう二度と其奴を連れてくるな。」
手配をしに行っていたリリィが戻り、荷物をクロに任せ彼女を背負う。
これで二度目だ。
リリィ「外に車を用意してあるので、お二人とも気をつけお帰り下さいね」
真昼は礼を言うと、荷物を怠そうに持つクロを強引に引っ張って帰っていった。
御園「リリィ…奴は」
リリィ「確か翡翠Aさんでしたっけ？
また愉快な友達ができて嬉しいですね」
御園「違う！！そうじゃない…僕は彼奴から見て随分変わったらしいな」
その発言にリリィは幼少期と現在の御園を重ね内心で納得していた。
しかし、憂い気に俯く彼を見ていると巫山戯て言っているようにも思えない。
何があったのかは気になる。
しかし、それ以上に踏み込むことはせず、優しい声で話す。
リリィ「彼女との再会で御園はどう思いましたか？」
正直、わからない。
あの日見た君は。
生気が感じられない瞳で、分厚い壁が立てられたように近寄れない。
どうやら真面に会話が成立できるようになったようだ。
でも、表情はあの頃のまま。
何故か今も、あの日の面影が残っている気がするんだよ。
御園「…残念だ。」
もう遭遇しないことを願おう。
貴様が言ったんだ。
もう二度と会わないだろうと。
・・・
その頃、洞堂に送られ家に着いた真昼達。
Aの住所が不明であるため仕方なく泊めることにした。
真昼「翡翠さん起きないな…風呂とか飯とかどうしよう」
クロ「だからお前あんま女子を触るな。…俺が言いふらして周りから変態のレッテル貼られんぞ。」
真昼「触ってねェ！！見てるだけ！
誤解を招く言い方やめろ！！
てか本当に言いふらすなよ…？」
そんなこんなで困っている間にクロは「一番風呂頂き」と言って自分の時間を優先した。
とりあえず俺が今できる事は何もない。
布団を掛けて彼女が起きるのを待つのみだ。
真昼「…ごめんな。翡翠さん」
……御園、ありがとう。
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ナタデココ(プロフ) - 夢主の本性がどのようにバレるのか､果たしてバレないのか、今から楽しみです！！ (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 67a39a2c5a (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» コメントありがとうございます！更新停止の予定は無いのでご安心下さい^_^ただ、学生であるため土日の方が多く更新することがあります。とても励みになりました！これからも頑張りますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年9月10日 9時) (レス) id: a1258340ec (このIDを非表示/違反報告)
黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liar - とっても面白かったです！更新頑張ってください!!応援しています!続き待ってます！更新停止だけはやめてください…！ (2016年9月9日 23時) (レス) id: 1536a576c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンティー | 作成日時：2016年7月25日 13時
