41話強敵 ページ43
A「そうだ城田く「あーあ！昨日の事だろ？」」
まずい。
出だしから先走ってしまった。
チラッとクロの方を見遣るとクロはしくってんじゃねぇよと言いたげな目で訴える。
大丈夫だ。ゆっくり落ち着いて話すんだ。
あまり不審な行動をとれば勘づかれてしまう。
心の中で自分と葛藤しつつ昨日の出来事を丁寧に説明した。
A「なるほど…あの少年が有栖院 御園…。」
全て話終えれば思わずホッと一息ついていた。
なんだか更に疲労感が上乗せされたような…。
A「で、他には？」
真昼「え」
A「それだけ？」
一体どこまで鋭いんだ？
翡翠さんは深く追求しよう問い詰める。
黙って俺の答えを待っているようだがそれは俺にとって威圧感にしか感じない。
もともと、こういう騙しみたいのは苦手だ。
不意打ちで迫られれば反応が後れる。
変な空気で「無いよ。」と返事しそびれた俺は只々戸惑い俯く。
もう怪しまれているのかも。
クロ「ねぇよ…それで全部だ」
真昼「そ、うん…それだけ。」
クロ。助かった。
A「…そう。城田君がそう言うなら間違いないわね」
尋問の時の目つきとは一変に優しく微笑む。
翡翠さんは時々こうして俺に笑う。
その笑顔を裏切ったようで後ろめたさが更に増した。
そんなに俺のこと信用しているのか？
クロ「たく、無能だな」ボソ
真昼「悪ィ…」
A「ねえ城田君。今日、その有栖院 御園って人に会わせてくれないかしら？
ちょっと気になる事があって」
クロ「…真昼終了のお知らせー」
俺は気が遠くなり、次はどう隠し通しそうかなんて考えたくなかった。
・・・
放課後になって例の人物に訪問している。
さっきまで朝の教室の風景だったのにもう放課後。時が経つのが早いなーなんて考えたら負けよ。
小説って皆こんなもんだから。
A「大きなお屋敷ね。」
クロ「ここが貴様ちゃんの家だ。」
真昼は定例会議の存在を知られないか冷や冷やしながらもインターホンを押す。
出迎えたのは有栖院家の使い人だった。
真昼の名を聞いて快く屋敷に案内する。
その先には、御園とリリィが部屋で待っていた。
御園「城田。一体何の…って貴様は！？」
貴様とはAのことを指している。
無理もない。
何も知らせず押し寄せてきたのだから。
A「覚えてないかもね…初めてじゃないけど初めまして。
翡翠Aと申します。
またの名を…
Aアーニャ・アスマントスと呼びます。」
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ナタデココ(プロフ) - 夢主の本性がどのようにバレるのか､果たしてバレないのか、今から楽しみです！！ (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 67a39a2c5a (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» コメントありがとうございます！更新停止の予定は無いのでご安心下さい^_^ただ、学生であるため土日の方が多く更新することがあります。とても励みになりました！これからも頑張りますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年9月10日 9時) (レス) id: a1258340ec (このIDを非表示/違反報告)
黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liar - とっても面白かったです！更新頑張ってください!!応援しています!続き待ってます！更新停止だけはやめてください…！ (2016年9月9日 23時) (レス) id: 1536a576c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンティー | 作成日時：2016年7月25日 13時
