39話千駄ヶ谷 鉄&ヒュー ページ41
A「うまいっっ！！」
私の前には豪華な食べ物が並べられていた。
肉や魚、野菜、汁物、デザート。
部屋に入室すれば色取り取りの料理達のお出迎え。
露天風呂といい旅館とはなんて贅沢なのだろう。
家系上ロシアでも贅沢し放題だったがこれはまた別だ。こんな素敵な料理を目の前にマロは猫である以上食すことはできない。
持参で何時もの餌を与えているが、こればかりは仕方がない。
私が食事時で幸福感に浸っていると勝手に襖が開いた。
ヒュー「ここか！！お主を探しておったんじゃ」
レジに居た吸血鬼風貌の子供が遠慮無くズカズカ入る。
どうやらご立腹のようだ。
私、何か悪いことしたかしら。
見当がつかない。
ヒュー「お主に問い詰めてやる…
風呂のあれ、どうやってやったんじゃ！？あのプクプク面白いのじゃ！」
A「え…」
怒ってる…かと思えばとてもご機嫌だ。
プクプク？泡のことか。
今度は「失礼します」という聞こえ返事をすると数時間前に会った金髪の男の子が入ってきた。
鉄「ヒュー、客の部屋に入る時は声をかけねえと。」
この子供、ヒューという名なのね。
変な名前。
鉄「なあ、あんた…じゃなくてお姉さん。
本来はペットを連れて来るのは禁止だし、風呂に石鹸類を入れるのも駄目だ。
今回は見逃すけど次来る時は心得てほしい。」
A「そうなの？それは申し訳ないことをした。
…ところで何故私をお姉さんと呼ぶの？
あなたも高校生じゃないの？」
すると男の子は無言で掌を私に見せる。
10…4。
え？14歳？まだ中学2年生なの？
随分逞しい体形をしているのね…。
A「話題を変えるけど、私ここの旅館気に入ったわ。料理も良し、私は和食が大好物なの。
無理な要望も聞いてくれて感謝しているわ。
私は翡翠 A。畏まらなくて大丈夫よ。
良ければ二人の名前を教えて。
ああ、こっちの白猫はマロよ。」
金髪の男の子は千駄ヶ谷鉄。
子供はヒュー・ザ・ダーク・アルジャーノン三世
というらしい。
長いからヒュー君でいいや。
こうして私達は知り合いとなり、暫く世間話などで話に花を咲かせる。
鉄「悪りぃ。俺風呂掃除の仕事残ってた。」
A「大変ね。頑張って」
時間が経ってヒュー君もいつの間にか寝てしまった。あんなに元気でも相当疲労がたまっていたのだろう。
鉄「ああ、それじゃあAの姉貴。
おやすみ」
A「ええ。おやすみなさい」
良い夢を。
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ナタデココ(プロフ) - 夢主の本性がどのようにバレるのか､果たしてバレないのか、今から楽しみです！！ (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 67a39a2c5a (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» コメントありがとうございます！更新停止の予定は無いのでご安心下さい^_^ただ、学生であるため土日の方が多く更新することがあります。とても励みになりました！これからも頑張りますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年9月10日 9時) (レス) id: a1258340ec (このIDを非表示/違反報告)
黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liar - とっても面白かったです！更新頑張ってください!!応援しています!続き待ってます！更新停止だけはやめてください…！ (2016年9月9日 23時) (レス) id: 1536a576c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンティー | 作成日時：2016年7月25日 13時
