31話殻に閉じ籠る ページ33
A「ふー…」
机に頬杖立てて、溜息を吐いた。
その顔にはどっと疲れが見え、目の下には隈が出来ていた。
桜哉「おは….ってなんだよその隈！？
ちゃんと睡眠とってる？」
A「…。」
椿に言われて私は昨日まで悶々と考えていた。
自分の事を。
あの人の言うとおり、私は毎日が憂鬱なのかもしれない。
頼れる友達がいて、好きな人がいて。
その周りの人達も普通に接してくれる。
十分な日常生活を送っているはず。
はず…なの。
でも何かが欠如している気もする。
それが解らない、憶えている範囲で過去の自分の行いを振り返る。
だが、どれも良い思い出ではなく。
頭痛に悩まされ途方に暮れた。
そしてこの様である。
桜哉「…本当に大丈夫か？
何かあったなら俺に言えよ」
私が…さっくんに…。
気持ちが揺らいだ。
だが、途端に自分が積み重ねてしまった悪咎が蘇る。
�爐海琉�魔め、赦さないぞ。��
�犢鵑い茵�！この人殺しっ！！��
��A…なんてことを��
忘れたい思い出。消したい記憶。
こんな私を他人に打ち明けてしまったら如何なる？
忌避される？軽蔑される。嫌われちゃう。
友達に、教師に、周りの人に。
さっくんに、クロ君に。
城田君に…
絶対に嫌。
私は誰にも私を打ち明けない。
・・・
Aの顔はげっそりしていて、何時もより雰囲気が暗い。
俺は心配した。
だから頼って欲しい。
何かあったんだろ？ほら、俺に何でも相談してみろ。
A「何ともないよ。昨日テレビを観ていたら夜更かししただけよ。」
桜哉「あ、あ…そう。」
俺は知っている。
相変わらずの無表情だけど、解るよ。
それは俺の大嫌いな嘘だ。
桜哉「たく、変な心配かけて損したぁ〜」
A「…ありがとう」
俺は何時もの剽軽な俺を演じた。
何で嘘なんかつくんだ。俺じゃあ駄目だってのか？
A「城田君はまだかな？」
桜哉「また真昼かよ」
おちょくってAの髪を撫でた。
Aは髪を乱され不機嫌になったようだ。
ロッカーに忘れ物をしたらしく席を離れ後ろに移動した。
真昼「桜哉！おはよう」
桜哉「ああはよ…Aが真昼に用あるってよ？あいつ体調優れてないからちょっと見ててよ」
真昼「翡翠さんが？」
そうだ。別に相談相手は俺だけじゃない。
真昼なら心を開くのかな。
…お前の好きな人なら。
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ナタデココ(プロフ) - 夢主の本性がどのようにバレるのか､果たしてバレないのか、今から楽しみです！！ (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 67a39a2c5a (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» コメントありがとうございます！更新停止の予定は無いのでご安心下さい^_^ただ、学生であるため土日の方が多く更新することがあります。とても励みになりました！これからも頑張りますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年9月10日 9時) (レス) id: a1258340ec (このIDを非表示/違反報告)
黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liar - とっても面白かったです！更新頑張ってください!!応援しています!続き待ってます！更新停止だけはやめてください…！ (2016年9月9日 23時) (レス) id: 1536a576c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンティー | 作成日時：2016年7月25日 13時
