28話狐の嫁入り ページ30
少女は大切なものを失っていた。
命を慈しみ愛でることを忘れてしまった。
不憫なことに、自らの過ちにすら自覚せず。
気づいた頃にはもう遅すぎて。
一生の傷と闇を抱えた。
____「愛の反対は憎しみではなく無関心である。」マザー・テレサより
・・・
先日の出来事に頭を悩ませながらも散歩ついでにスーパーで今日の夕飯を買うことにした。
その帰り道、空は青く晴れているのに雨が降り始めた。
…この現象には見覚えがある。
身を引き締めそいつを待つ。
「やあ、こんにちは」
私と敵対するであろう奴は飄々と挨拶をしてきた。
動揺はみせず、話しかけてきた張本人に体を向ける。
椿「偶然じゃないか。城田真昼のお友達」
本当に望ましくない偶然だ。
ここに彼はいない。
自分で自分の身を守らなければ。
A「こんにちは、椿」
椿「僕一応年上なんだけど。まあいいや」
徐々に距離を詰め近づいてくる。
殺されるかもしれない、なんて縁起悪いことも頭の中で浮かんだ。
椿「今、殺されるかもって思った？
ハハ！安心しなよ…今日はそんなことしないから」
今日は、ということは次回からは命の保証がないということか。
A「人間は大嫌いなんでしょ。」
すると、椿はきょとんとした顔でこちらを凝視してきた。
椿「ああ。嫌いだよ。
でも君は僕らのことを知る�猴０譴良�外者�瓩澄�
殺しはしないさ。
まあ、僕ら(真祖)の域に踏み込んで城田真昼の味方をするなら別だけど…」
サングラスをズラした先は目が鋭くなっていた。
A「そうですか。残念ながらそのつもりでいるのだけれど…それよりも私を帰してよ」
椿「そうだね。君は僕の術中に嵌っているから一人では帰れない。
そこで君にお願いがあるんだけど…
寿司は…好きかい？」
・・・
何故こんな目に会ってしまうんだ。
散歩の後に買い物をしていただけなのに。
椿と寿司屋に行ったなんて城田君に知られたら怒られるかな…
椿「食べないの？僕の奢りなのに。」
A「罠かもしれないじゃない」
というか並べられたものが全部お稲荷って謎なんだけど。
目の前には良いネタの寿司が回転しているのに。
椿「こっち向いてよ」
言われるがままに振り向くと口の中に何かを無理矢理押し込まれた。
甘い…お稲荷？
椿「美味しいでしょ？
今日は君に何も手出ししないから。毒も入って無いよ。
じゃあ僕も頂こうかな。」
この人、一体何がしたいんだろう。
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ナタデココ(プロフ) - 夢主の本性がどのようにバレるのか､果たしてバレないのか、今から楽しみです！！ (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 67a39a2c5a (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» コメントありがとうございます！更新停止の予定は無いのでご安心下さい^_^ただ、学生であるため土日の方が多く更新することがあります。とても励みになりました！これからも頑張りますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年9月10日 9時) (レス) id: a1258340ec (このIDを非表示/違反報告)
黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liar - とっても面白かったです！更新頑張ってください!!応援しています!続き待ってます！更新停止だけはやめてください…！ (2016年9月9日 23時) (レス) id: 1536a576c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンティー | 作成日時：2016年7月25日 13時
