15話同族 ページ17
A「城田君を離して、今直ぐに。」
最後の言葉を強調させ、動揺を感じさせないよう強気かつ冷静な態度を取る。
椿「ああ…これね〜」
あっさりと城田君を手放した。
突然離され彼は地面に落下する。
急いで彼の元へ駆け寄ろうとすると背後に殺気を感じた。
椿「部外者のくせに君も僕の意見を否定するの？」
後ろから腕で首を絞めつけられ息が苦しくなる。
上を見上げると口角を吊り上げ不気味に笑う椿の顔が目の前にあった。
A「関係ない人…を、巻き、込まないで…」
椿「誰が死んだって関係ない。僕が面白いなら他のことなんてどうだっていいよ。
ねぇ、僕は憂鬱なんだ」
彼を見ていると隠したい闇が覗いてくる。
徐々に絞めも強くなり生理的に涙が出る。
椿「君に僕の気持ちはわからないし、どうせ僕を知らない。
どうせ世界で誰も僕を理解しない…」
椿の悲しそうな寂しそうな表情が脳裏に焼きついて離れない。
少し思い違いをしていた。
彼と私は似ているかも知れない。
でも彼の気持ちを共有できるわけでも、ましてや直接通じるわけでもないのに。
如何して似ているなんて考えてしまったのだろう。
そもそも、人の気持ちなんて解るはずが無いんだ。
私なんかは特に。
心が荒んで、日差しが消えてゆく。
A「…私は…他人に理解されたいと思った事なかったわ」
椿「はあ？」
椿の腕を掴み精一杯の声を出す。
A「理解されたいと思うなら他人を知ろうとしろ！殻の中に一人で閉じこもっても何も変わらない！
関係ないで終わらせないで！！」
椿「…僕、君みたいな奴、嫌い。」
そう言い切るとドサと私を落とした。
息を整えていると城田君が急いで来た。
椿「あはははは！うんそうかもね！
だから戦争しようと言っているんだ！コミュニケーションの一つ！アクティブでしょ！？」
真昼「違うだろっ
なんで攻撃するんだよ！」
A「城田…君」
真昼「吸血鬼が戦争を始めて人を殺すって言うんなら俺が止める。
俺にだって…お前と向き合う手段があるんだ」
クロ「…！」
真昼「俺と向き合えって言ってんだ！
名前をつけてやる！」
城田君は椿に攻め寄り、椿は城田君に攻撃を仕掛ける。
私は反射的に二人の間に飛び込んだ。
A「危ない！」
クロ「離れろ！真昼っ…」
その時、目の前一面が真っ白に染まった。
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ナタデココ(プロフ) - 夢主の本性がどのようにバレるのか､果たしてバレないのか、今から楽しみです！！ (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 67a39a2c5a (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» コメントありがとうございます！更新停止の予定は無いのでご安心下さい^_^ただ、学生であるため土日の方が多く更新することがあります。とても励みになりました！これからも頑張りますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年9月10日 9時) (レス) id: a1258340ec (このIDを非表示/違反報告)
黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liar - とっても面白かったです！更新頑張ってください!!応援しています!続き待ってます！更新停止だけはやめてください…！ (2016年9月9日 23時) (レス) id: 1536a576c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンティー | 作成日時：2016年7月25日 13時
