13話主人の正体 ページ15
突然雨が降ったかと思えば今度は辺りが白く染まる。
有り得ない怪奇現象に躊躇するも高い下駄の音が壮大に響く。
「ねえ
何か面白い話をしてよ。
最近で一番面白かったことが聞きたいな」
黒い和服に白の羽織を着た如何にも時代を間違えたような男性がこちらに近づいてくる。
静かで冷たい、抑揚のない声をしている。
ベルキア「ある日、少年は猫チャンを拾いましたァ〜」
真昼「！？」
一人でに語り出すベルキア。
城田君の鞄で暴れている。
真昼「嘘だろっまさかまた…」
「あははははははははは！！」
数分前の冷静さは何処へやら、男は狂ったかのように高笑いをした。
危ない人だと思い城田君も私も顔が引き攣る。
今の会話に面白い要素なんか一つも…
「あー面白くない。」
A(面白くないんかい…)
真昼「おいクロ！かくれんなっ
この変な奴知り合いか！？」
クロ「し、知らねェ目がやべーよこいつ」
ね、猫が喋った！？
「…ねぇ、コレ探してたんだ拾ってくれてありがとう。」
男性の手には城田君の鞄があった。
いつの間にかベルキアも取られている。
ベルキア「撲肩凝っちゃったよ〜
遅いよつばきゅ〜ん」
つばきゅんと呼ばれたその男性は恐らく先刻話していた�狡忰瓩鳩襪咾弔い椴匹い世蹐Α�
ベルキアを探していたということは彼が主人とみて間違いない。
A「椿…」
深く考えずに吐いた呟き。
一つ瞬きした時には
椿「僕が�狡忰瓩世韻� 何？」
A「！？」
…目の前にいた。
椿「このケンカの売り手は僕だけど…何？
吸血鬼も人間もとにかく殺したいのは僕だけど…
何？」
段々態度が可笑しくなる椿。
危険を察知したのか城田君が私の前に出る。
だが、椿は片手で黒猫を狙い乱暴に投げ捨てた。
椿「僕はとっても憂鬱なんだ…」
クロ「いてえ…」
そこには青いジャケットを着た見知らぬ青年が尻もちをついていた。
待てよ。投げられたのは城田君の猫のはずなのに人型になったってこと？
身の回りの出来事の経験からそのものの正体は一つしかない。
A「…吸血鬼」
真昼「あ、あは…」
途端に罰悪そうな顔をする城田君を見て確信した。
椿「ねえ�狢嫗騰瓩離好蝓璽圈璽▲奪轡紂�
何か面白い話をしてよ。
何もないなら…世界がつまらないってことに異論はないね？」
規模の大きい内容に意味不明な言葉の羅列。
さすがの私でも状況が飲み込めなかった。
椿「じゃ、戦争しよっか。
ねえ、兄さん？」
椿は細く微笑み、宣言した。
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ナタデココ(プロフ) - 夢主の本性がどのようにバレるのか､果たしてバレないのか、今から楽しみです！！ (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 67a39a2c5a (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» コメントありがとうございます！更新停止の予定は無いのでご安心下さい^_^ただ、学生であるため土日の方が多く更新することがあります。とても励みになりました！これからも頑張りますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年9月10日 9時) (レス) id: a1258340ec (このIDを非表示/違反報告)
黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liar - とっても面白かったです！更新頑張ってください!!応援しています!続き待ってます！更新停止だけはやめてください…！ (2016年9月9日 23時) (レス) id: 1536a576c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンティー | 作成日時：2016年7月25日 13時
