11話ダブル早退 ページ13
真昼「龍征！？」
廊下側の奥から慌ただしい足音が聞こえてくると思えば、肩を上下させ扉を開ける城田君だった。
私はさっくんの隣に立ち、彼に薦められた音楽を試聴していた。
城田君が無事であることを知り、一安心する。
時間は昼休み。あの後に何かあったのではと密かに心配していた。
桜哉「おー真昼「桜哉っ…お前だけ！？龍征は！？」あ…あー」
途端に表情を曇らせはじめるさっくん。彼の胡散臭い演技はいつ見ても呆れる。
どうしてこうも人の不安を煽らせようとするのだろう。
龍征「桜哉！おらコロッケパン！
購買すげー並んだぞ！！」
怒り含みの声にコロッケパンが彼の顔面に衝突。
勢いを落としたそれは私の手に収まり、簡単にキャッチできた。
噂をすればご本人の登場だ。
彼の首周りには痛々しく包帯が巻かれていた。
A「首、痛そうだね。お大事に。」
龍征「え、あ。サンキュ。」
_____�狄佑凌看曚靴堂燭瞭世棒�る��
_____�猖榲�はどうでもいいくせに…��
A「…うん。よかった。」
落ち着いてその怪我の原因を問いてみた。
交通事故らしい。
しかし、城田君だけは違った反応をした。
城田「昨日あったことは事故なんかじゃないだろ！？手品師が襲ってきてそいつが吸血鬼で…！！」
手品師に吸血鬼というワードに心当たり、いや決定的にベルキアだと解った。
そうなると、昨日城田君が倒れていたのはベルキアの襲撃に遭ったと考えてよさそうだ。
A(尚更許せない…)
私の中の怒りボルテージが上がるのを感じた。
龍征「つーかそもそも昨日は真昼は一緒じゃなかったろ？」
真昼/A(え…？)
・・・
私は授業中に色々考えた。
だが、辿り着かない。
答えに。
明らかに話が矛盾している。
昨日は確かに城田君も私も坂道までは一緒に帰った記憶がある。
…どうなっているの？
チラリと城田君へに視線を向ける。
彼も同じように悩んでいるようだ。
「にゃ…」
「どけよォ〜…」
微かにだがベルキアの声がした。
気の所為…じゃないよね？
A(もし、城田君のところに戻っているなら…)
真昼「先生っすげー頭痛いんで早退します！」
先生「え、城田！？」
一目散に駆ける城田君。
ビンゴだ。
眉間にしわを寄せながら私も立つ。
A「先生。お腹痛いんで早退します」
先生「お前まで！？って腹痛の奴は走れねェよ？おい翡翠！」
初めて授業をサボってしまった。
私は後ろ髪を引かれる思いで城田君を追った。
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ナタデココ(プロフ) - 夢主の本性がどのようにバレるのか､果たしてバレないのか、今から楽しみです！！ (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 67a39a2c5a (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» コメントありがとうございます！更新停止の予定は無いのでご安心下さい^_^ただ、学生であるため土日の方が多く更新することがあります。とても励みになりました！これからも頑張りますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年9月10日 9時) (レス) id: a1258340ec (このIDを非表示/違反報告)
黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liar - とっても面白かったです！更新頑張ってください!!応援しています!続き待ってます！更新停止だけはやめてください…！ (2016年9月9日 23時) (レス) id: 1536a576c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンティー | 作成日時：2016年7月25日 13時
