私とクロ �� ページ5
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漆黒に輝く門扉をくぐり、肩にかけたサッチェル・バッグから家の鍵を取り出す。鍵に付いたジョジョのマスコットキーホルダーがぶつかり合ってジャラジャラと音を立てる。
カチャン、と鍵を開けて、扉を開ける。
「ただいまぁー…」
扉を閉めて、気づいた。テレビの音がする。一瞬、消し忘れたのだろうか？とも思ったが、そんなはずはないと首を振る。朝、登校する前に念入りに確認したのだ。テレビがついているはずがない。そして、玄関に置いてある靴を見るに叔父が帰ってきたわけでもない。
そこから導き出される答えは……＿＿＿＿不審者。
この場合、交番に駆け込むのが正解なのだろうが、そうも言ってられない。第一家から交番までの距離が長すぎる。その間に逃げられる可能性も充分に有り得るのだ。
抜き足差し足忍び足、ゆっくりと靴を脱いで足音を立てないように歩き、リビングに続くドアをそうっと開く。
そこから見えたのは、ご当地グルメ旅のローカル番組を映すテレビ、きっちり閉め切られたカーテン、散乱するジャンクフードやお菓子の空袋、私が執筆した漫画の数々。そして…＿＿＿＿
「＿＿＿誰……？」
空色の頭髪を揺らし、紅の瞳を揺らす青年。私より少し歳上であろう彼は、手を持ったラメ王の容器を傾けて汁を啜り、「あーーーー…死ぬほどめんどくせーことに…」と呟いた。
−−−ヒュンッ！気づいた時には足を振り上げていた。しかし、振り抜かれた足は青年の顎を蹴りあげることはなく、空を切るだけに終わった。どうやら青年は、私の真上に跳んで攻撃を回避したらしい。
チッ、と舌打ちをする。
「…なんて凶暴な女だ。はー、怖ェ…向き合えねー…」
うるせぇ。凶暴なのは昔っからだよ。小学生の頃なんかは生傷が耐えなかった。叔父さんにもよく「“女の子なんだから”とは言わないが、少しは大人しくしてくれ」と言われたものだ。
「…随分身軽だな。カーテンを閉め切っているところから推測するに、太陽が苦手なのか？」
言いながらベランダに近づき、カーテンを勢いよく開ける。くるりと後ろを振り向くと、そこには一夜にして新たに我が家のアイドルと化したお猫様・クロの姿が＿＿＿…………えッッ？クロ？？
しゃがみこんで、クロを抱きあげる。
「何でここにクロが…？」
「………にゃあ」
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ツクモ@不定期更新(プロフ) - 紫音さん» コメントありがとうございます！生きる糧？！Σ(ﾟдﾟ；) 更新は不定期ですが、生暖かく見守ってくれれば幸いです！ (2019年9月21日 8時) (
レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 生きる糧にしてます！これからも頑張ってください！ (2019年9月20日 18時) (レス) id: fb7e7bb8d2 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - ウミソラさん» コメントありがとうございます！おっふ...光栄です.../// はい！更新頑張ります！！(更新が早いとは言っていない) (2019年8月29日 10時) (レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - こんばんわ、ウミソラです!!読んで一発でお気に入りになりました!!!今後も更新頑張ってください!!! (2019年8月28日 18時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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