椿 �� ページ20
「…ねぇ、君」
ぞくり、と肌が粟立った。ベルキアとは比べ物にならないほど、強い覇気を感じた。
「何か面白い話をしてよ」
濡羽色の髪に、サングラスの奥で光る紅い瞳。整った顔立ちはさぞかし女性に囃し立てられることだろう。
「最近で一番、面白かったことが聞きたいな」
黒い着流しに、白い布にリコリス・ラジアータが咲いた羽織。サングラスとは壊滅的に相性が悪いはずのそれは、不思議と彼に似合っていた。
「ある日、少女は黒猫チャンを拾いましたァ〜。でも、実はそれは超強〜〜い吸血鬼だったのです〜〜。力を得た少女はァ、ムカつく手品師をブッ殺しましたァ〜。おしまいッ★」
腕に抱いたベルキアが話した内容に、ふぁっ！？と声をあげる。待って、私ベルキアのこと殺してなくない？！むしろ助けたよね？！！もしや恩を仇で返すつもりか！！！？
「…めんどくせー予感がする…、に…逃げられるか…？」
「あっ(察し)まさかまた吸血鬼…」
彼は、にやり、と口角を上げると、
「＿＿＿＿＿あはっ」
＿＿＿あははっははははっあははははははっ！！
突然、狂ったように笑いだした彼に、何か憑いてるのか？と岩塩を投げたくなった私は間違っていない。はず、だ……。
「あーーーーーー…面白くない」
ｲｯ…ｲﾔｧｧｧｱｱｱｱｱｱｱｧｧ!!!!!!!!!!!!!!!!おかーさあん！！！この人ぜってぇやばい人だよお！！！！下手なホラー映画より怖いよお！！！！！(((；ω；))))
「ちょ、クロッ！隠れないでよ！この変な奴、あんたの知り合いじゃないの？！」
「し…知らねーー…目がやべーよこいつ…」
「 そ れ な 」
私の腰あたりにしがみつくクロ──もちろん猫の姿だ。人の姿だと色々と危ない。児ポ的な意味で──に同意する。だってやべーもんコイツ。…あ、そうだ。
「ねえ、この子、貴男の…仲間？家族？なんでしょう？はい、返すわ」
「え？あ、ありがとう…？」
そう言って人形姿のベルキアを手渡すと、彼は困惑した様子でベルキアを受け取った。素直にお礼が言えるなら、悪い人──いや、吸血鬼ではないな。(確信)
「は〜〜ボク肩こっちゃったよォ〜。遅いよォ、つばきゅ〜ん☆」
つば…きゅん？？？(宇宙猫の顔)
えっつばきゅん…何それ可愛い…女子？？女子高生？？
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ツクモ@不定期更新(プロフ) - 紫音さん» コメントありがとうございます！生きる糧？！Σ(ﾟдﾟ；) 更新は不定期ですが、生暖かく見守ってくれれば幸いです！ (2019年9月21日 8時) (
レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 生きる糧にしてます！これからも頑張ってください！ (2019年9月20日 18時) (レス) id: fb7e7bb8d2 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - ウミソラさん» コメントありがとうございます！おっふ...光栄です.../// はい！更新頑張ります！！(更新が早いとは言っていない) (2019年8月29日 10時) (レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - こんばんわ、ウミソラです!!読んで一発でお気に入りになりました!!!今後も更新頑張ってください!!! (2019年8月28日 18時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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