私とクロ �� ページ8
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クロが食べていたポテチのカスがフローリングにぽろぽろと零れ落ちる。
「あっ、ポテチ零さないで！！フローリングの隙間に落ちたら取りにくいんだから！！」
すかさず掃除機をかけると、クロは音を嫌がるように耳を塞いだ。うん、そうだよね。掃除機の音うるさいもんね。私も昔は嫌いだったからよくわかるよ。
「丸一日いることになるからこれだけは聞いとくが…猫嫌いな親とかはいねーだろーな？」
「ああ、それなら大丈夫。一応この家には私の他に叔父さんがいるけど……、まあ、実質一人暮らしだよ。叔父さんは出張多くてほとんど家にいないし」
それに、
ふと鏡を見ると、猫姿のクロが映った。今のクロの姿は青年。吸血鬼は鏡には映らないと思っていたのだけれど……認識を改めたほうがいいかもしれない。
「親は？」
「ああ、母さんは…＿＿＿＿＿」
思わず、掃除機を持つ手に力を込める。眉根を寄せて、強張る声を叱咤するように、息を一つ吐き。
「＿＿＿＿＿…母さんは…昔、事故で死んじゃったの。それで一人になって…なかなか行き先が決まらなかったんだけど、叔父さんが引き取ってくれて。…叔父さんがいなかったら、私…きっと…」
「あーーー…だから…」
クロが、同調するように頷いた。
「こんな汚ぇ猫、同情して拾ったのか。バカだなー、それでこんなめんどくせーことになって…」
「それはその通りだけどねー」
あはは、と苦笑いをこぼして、時計を確認して。ふぁっ！？と叫ぶ。まさかリアルに( ’ω’)ﾌｧｯ!!?になるなんて…。
「えっもうこんな時間！？」
ギョッとして二度見する。やっべぇ、早く担当さんに原稿持っていかないと…！！
急いで廊下に続くドアへ駆け寄った瞬間。
−−−パリン
呆気ない音がして、窓硝子の破片が夕陽で煌めきながら落ちた。ベランダには、逆光で黒くなっている人影が見えた。
ショッキングピンクのポニーテールと白い派手な服は目を惹いた。見覚えのある瞳は、ピンクと黒の眼鏡の奥でギラギラと好戦的に光っていた。口の端からは、鋭い牙がちらりと見えた。
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ツクモ@不定期更新(プロフ) - 紫音さん» コメントありがとうございます！生きる糧？！Σ(ﾟдﾟ；) 更新は不定期ですが、生暖かく見守ってくれれば幸いです！ (2019年9月21日 8時) (
レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 生きる糧にしてます！これからも頑張ってください！ (2019年9月20日 18時) (レス) id: fb7e7bb8d2 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - ウミソラさん» コメントありがとうございます！おっふ...光栄です.../// はい！更新頑張ります！！(更新が早いとは言っていない) (2019年8月29日 10時) (レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - こんばんわ、ウミソラです!!読んで一発でお気に入りになりました!!!今後も更新頑張ってください!!! (2019年8月28日 18時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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