私とクロ �� ページ2
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城田A、15歳。
シンプルなことが好き、面倒なことは嫌い。
何もしないで後悔するのは、一番面倒だから。
「これでよし…と」
ちりんと澄んだ音を立てる鈴が付いたネックレスを、黒猫の首に通す。昔、母さんからプレゼントされた物だったのだが……まあ、この鈴も使われた方が嬉しいだろう。
「名前は………、考えるの面倒だし……。黒猫だから、クロでいっか」
そのペットを飼うのは命懸けだってことを私が知るのは、その翌日＿＿＿
◆◇◆
私の通う学校──東高校は文化祭の準備期間で、私のクラス「１−Ｃ」では係決めをしていた。残る係は一つのみ、なのだが……。
「えー、文化祭でやる喫茶店の係決めも、あと衣装係を残すのみなんですが…」
「裁縫なんかできないよー…」
「つーかこのクラスで誰か出来んの？」
我こそがと名乗りあげる者は居らず、話し合いはそこで止まる。そんな中、一人の青年が手を挙げる。緑の髪が外側に跳ねた青年の名は綿貫桜哉。私の幼なじみ──という設定に、いつの間にかなっていた──だ。
「Aはー？A。あいつ一人暮らしで家事全般完璧よ？」
「Aはもう調理隊長に決まったじゃん。すでに試作中……」
「でも他に誰が…＿＿＿」
教室内が再び喧騒に包まれそうになったところで、扉を開ける。両手はクッキーが入った籠で塞がっているので、足の爪先で。こらそこ、女子力どうしたとか言うな。最初からないよそんなもん。
「ちょっと、いつまで係決めやってるの？決めてる間にクッキー焼けたから試食してー。ちなみにバタークッキーとチョコチップクッキーね」
「あっ、A！」
「わあっ、いいにおい！！」
「うまそう！！」
「全員分あるから！！ちゃんと並んで！！」
目をギラギラと光らせるクラスメイトを何とか宥めて、順番に並ばせる。ふーっ、危ねぇ危ねぇ！！
せっせとクッキーを配っていると、次々に美味しいという歓声が上がる。ふふー、そうでしょー。と微笑みながら、チョコチップクッキーを摘む。………美味しいけど、ちょっと焼きすぎかな？チョコチップが固い。私のイメージだと、口に含んだ途端にトロリと蕩けるはずなのだ。
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ツクモ@不定期更新(プロフ) - 紫音さん» コメントありがとうございます！生きる糧？！Σ(ﾟдﾟ；) 更新は不定期ですが、生暖かく見守ってくれれば幸いです！ (2019年9月21日 8時) (
レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 生きる糧にしてます！これからも頑張ってください！ (2019年9月20日 18時) (レス) id: fb7e7bb8d2 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - ウミソラさん» コメントありがとうございます！おっふ...光栄です.../// はい！更新頑張ります！！(更新が早いとは言っていない) (2019年8月29日 10時) (レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - こんばんわ、ウミソラです!!読んで一発でお気に入りになりました!!!今後も更新頑張ってください!!! (2019年8月28日 18時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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