��.『マサカ』２ ページ9
____
「はぁー……」
やっと長かった委員が終わり、ため息をつきながら廊下を歩く。もう残っている生徒も少ないし、早めに帰ろうと足を急がせる
________と、
「お、小野寺さん！」
「え？」
後ろを振り返ると、真昼が慌てた様子でこちらへ向かってきていた、自然と顔が赤くなる
「し、城田君！今帰りなの？」
「う、うん そうなんだけど……。
あ、あのさ…小野寺さん、今 親戚の家にいるって…本当？」
「へ？」
どうして真昼が知っているのだろうか？と聞こうとするが、すぐに桜哉から教えてもらったのだろうと考えがついた
「うん、お母さんが勝手に出かけちゃったから仕方なくというか…成り行きで…。でも何回も行ったことあるし、お泊まりみたいな感じなんだけどね」
「そ、そうなんだ…」
次いで小さく「よかった…」と真昼が安堵した表情で呟く。首をかしげると今度は何でもない！と言いながらブンブンと首を振った
その瞬間。
_______チャリン…
「あれ？ 城田君、何か落ち______」
真昼の鞄から落ちたのは、随分と年季がはいっている古いアンティーク長の鍵だった。家の鍵というものではなかった
「え？ これって…」
「……！！」
( これ、城田君が落としたんだよね…？ 家の鍵じゃなくて……ん？ 鍵…？ 鍵ってもしかして… )
一瞬、思考が停止し、錠のネックレスが頭をよぎる
( ……ええええええ！？ ま、まさか……！！？)
いや、でも…と頭がパニックになる。ただの鍵かもしれないがもしかして…
「し、城田君…それ……」
「ご、ごめん！ こっ…こここれ…家の鍵と……じゃっ！ じゃなくて！！ 家の鍵と間違えて…！」
「……………へ？」
真昼が顔を真っ赤にして鍵を拾い上げながらアタフタとする様子に呆然と声を出す
「ホ…ホントは！ コレ…家の古い本棚の鍵でさ……！ それと…間違って…、な、何やってんだろうな俺！！
と、ととととにかく違うから！！ じゃあ！」
「えっ？ あ____…」
そういうと元陸上部の足で廊下を駆け抜けていく。あっという間に姿が見えなくなってしまった
( ……だ、よね…。そんな都合よくいかないし…、本人も違うって言ってるし… )
途端に落ち込んでしまう。ああ、本当だったらよかったのに……
……けれど
( でも……あれ本当に…、本棚の鍵だったのかな_________…)
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風花 - とても面白かったです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2016年9月10日 17時) (
レス) id: 32a42eafad (このIDを非表示/違反報告)
ほむほむ - 野良シーンがあっていきなり真昼といたので・・・ (2016年8月8日 11時) (レス) id: d37b1c65cc (このIDを非表示/違反報告)
ほむほむ - どうも！いつも楽しく見させていただいております！質問なんですが、この物語で真昼はクロの主人になっているのでしょうか？ (2016年8月8日 11時) (レス) id: d37b1c65cc (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - こんばんは！あのヒューの名前の最後の3世の所の3の文字がつぶれてました！ (2016年7月8日 22時) (レス) id: b81e8b71a8 (このIDを非表示/違反報告)
理佳(プロフ) - すごく面白かったです！更新頑張って下さい勝手ながら応援させていただきます！ (2016年7月8日 16時) (携帯から) (レス) id: bd69057826 (このIDを非表示/違反報告)
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