��.『マクアケ』２ ページ7
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また、別の同時刻
暗く広い異空間のような雰囲気が漂う部屋の中、その中心にそびえるように設けられているモニターの画面には、 一人の制服を纏った少女の姿が映し出されていた
「ようやく開花したようですよ。彼女も自分の能力を知っているようです
すでに色欲と嫉妬の力を身に宿しているとの情報もありますし、早めに手を打っておくのが良いかと思います
____この戦争を、終わらせるためにも」
その空間には、二人の人影がある
先程からモニター画面から目を離さず、口だけを動かして無機的声でその言葉を紡ぐ２０代前半の青年
切り揃えた茶髪に、白衣。露木修平はかけている眼鏡を直しながら、隣でつまらなそうに椅子に腰を下ろしている青年に淡々と述べている
丸い回転椅子に、行儀悪く腰掛けているのは黒髪の伸びた、少々童顔な青年である。その童顔はつまらなそうに、否、難しそうに歪められており、唇を結んで黙っている
そしてしばらくすると、青年、狼谷吊戯はその閉ざしていた唇を静かに開く
「……本当に、彼女じゃなきゃ駄目なのかい？」
「…あなたの気持ちもわかりますが、これが一番の最善策なんです。仕方がないでしょう」
露木のその言葉を耳に入れると、ギリッ、と歯軋りをし、最善策…？、と復唱した。そして、ガタッ、と音を立ててその椅子から立ち上がる
握られた拳からは、怒りが伝わってきた。普段軽薄な吊戯が、何故こんなにも取り乱しているのか、それは、彼自身にしかわからない
「……吊戯さん。あなたは小野寺Aに接触する権利はありませんので、理解して戴けますか」
「うん、いいよ。どうせ塔間さんが決めたんだろう？オレだったら絶対に邪魔するからね」
そうとだけ言い残すと、先程浮かべていた憤怒の表情を引っ込め、いつも通りの軽薄そうな笑顔を浮かべて、その部屋を出ていった
「あ、吉野ちゃーん。そのネックレスかわいいねー」という声が聞こえてくるため、心配は要らないだろう。露木ははあ、と深いため息をついてから、小野寺Aについての資料を纏め始めた
．
「うわー、クズー。吊戯さんいつもそれじゃん」
「そんなことないよー、吉野ちゃんかわいいかわいいっ」
「はいはい、嘘なのバレバレですよー
あれ？吊戯さんも変わったネックレスしてますね？なにそれ＿＿
＿＿＿＿鍵ですか？」
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風花 - とても面白かったです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2016年9月10日 17時) (
レス) id: 32a42eafad (このIDを非表示/違反報告)
ほむほむ - 野良シーンがあっていきなり真昼といたので・・・ (2016年8月8日 11時) (レス) id: d37b1c65cc (このIDを非表示/違反報告)
ほむほむ - どうも！いつも楽しく見させていただいております！質問なんですが、この物語で真昼はクロの主人になっているのでしょうか？ (2016年8月8日 11時) (レス) id: d37b1c65cc (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - こんばんは！あのヒューの名前の最後の3世の所の3の文字がつぶれてました！ (2016年7月8日 22時) (レス) id: b81e8b71a8 (このIDを非表示/違反報告)
理佳(プロフ) - すごく面白かったです！更新頑張って下さい勝手ながら応援させていただきます！ (2016年7月8日 16時) (携帯から) (レス) id: bd69057826 (このIDを非表示/違反報告)
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