実らない恋、実らなかった恋【国見英】

悲しみ６個 ページ6

国見「でも、その楽しかった時間を壊してしまったのは、俺なんです…」

及川「……」


俺がどんなに辛い話をしていても、及川さんは黙って聞いてくれた。


━━━━━


そして彼女は、同級生や先輩達に告白されることが多くなっていった。

その呼び出しを目にする度に、俺の中で黒いなにかがこみ上げてきた。


これが“嫉妬”だと言うのを、この前知った。

Aに、“恋心”を抱いていたという気持ちを自覚したと同時に…



国見「A、最近告白される回数増えたよね」

「そーなんだよねぇ…正直迷惑、かな？(苦笑」


私さ、好きな人がいるから…
そうAから告げられた時、今までに無い衝撃を感じた。



結局、これが何なのか分からなくて、家に帰ってから調べた。
そしてこの気持ちが恋心なのだと、ようやく理解した

国見「(俺がAのことを…？好き…？)」

最初は混乱したけど、確かに恋していたんだと思った。


ちょっとした事で嬉しくなったり、ほかの男子と仲良く話しているAを見て変な苛立ちを覚えたり…



俺はAに好きな人がいるって言ってたから、まあフラれるだろうと思いながらAを探した。

俺のこの想いを伝えるために…



そして、３年の教室でAの姿を見つけた。

そして声を掛けようとした。

国見「＿＿＿！」


驚いた。



だってそこには、Aとキスをした＿＿＿＿

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あずきいろ

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