146話 ページ7
「じゃあ、あんたの行動はそれを分かった上での対応ってこと？悪い女だな。」
「いや、そんなことないでしょ。私から何しろっての。」
「もうちょっと意識してあげるとか。」
「意識って。しようと思ってするもんじゃなくない？」
というか既に意識はしている。
非常に気まずいので、出来るだけ2人にならないようにしようとか。
まあそれが恋愛面での意識なのかは怪しいけど。
「まあ告白されたら嫌でも意識するようになるか。」
「されないと思う。」
「え、なんでよ？」
「むこうも負け戦はしないタイプでしょ。」
爆豪は生粋の負けず嫌いだ。
負けるんなら死んだほうがマシ的な。
だから、負けることがわかっている勝負には出ないはず。自分の気持ちがどうであれ。
「負け戦なの？とりあえず付き合ってみれば？」
「将来に向けて必死な人の大切な時期を、私のお試しで浪費するわけにいかないし。」
「…Aも意外といろいろ考えてんのね。」
「逆に私の頭がすっからかんだと思ってたの？」
心外だ。
私だって気も使えるし、人を思いやることもできる。
「でも爆豪くんもこんなやつよく好きになったね。趣味悪いな。」
「私もそう思う。」
本当に私のどこが良いんだろう。
自分の人より突出していいとこなんて、甘く見積もっても虫歯ゼロとかしか思いつかない。
自分で言ってて泣けてきた。
「別にルックスがいいわけでもないし。中の中、コンディション悪い時は下の上って感じなのに。」
「まあ間違ってないけど傷つきはするから言葉に気をつけようか。」
「性格もアホのくせに変なとこ頭回ってめんどくさいのに。」
「悪口止まんねーな、ちょっとはオブラートに包めよ。
…まあ爆豪は傍若無人タイプだし、まともに対話できる女子なんて私くらいしかいなかったから。」
これからヒーロー科で爆豪とも対等に渡り合える女子だって出てくるだろう。
てか普通に既にいると思うけど。
そうなってきたら、長所が片手で余裕で数えられる私なんかとは、レベルが天と地ほど違う人と出会って、そういう人を好きになるだろう。
「だからあんたのことは気の迷いだろうと。本当にそうかなあ。」
「そうでしょ。」
そうであってほしい。
どこまでも自分の都合のいいように解釈したい私は、やっぱり佐伯の言う通り性格が悪い。
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まり - めちゃくちゃ面白いです…！一気読みしました。佐倉ちゃんの誕生日が自分と同じでテンション上がりました！ (2021年6月24日 14時) (
レス) id: 477cae400a (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります (2021年5月30日 16時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも楽しく拝見してます、、！続編嬉しいです！完結まで応援してます！！完結しても読み返します！！ (2021年5月22日 11時) (レス) id: 1f46a5e721 (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ハルカさん» コメントありがとうございます。私の好きなタイプの子を書いてるつもりなのでそう言っていただけて嬉しいです！ (2021年5月11日 12時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - こーゆう性格の主人公めっちゃ好き (2021年5月8日 14時) (レス) id: 6f3fd88438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルマー | 作成日時：2021年2月11日 7時
