170話 ページ31
目が覚めた。
寝るときほど陽の光も入ってこなくなっていて、結構長いこと寝ていたことを知った。
それよりも。
寝る前よりだるさが増した。寝過ぎ？
くっそ、睡眠を過大評価しすぎなのか私は。
全然治らないじゃん。
時間を確認するためスマホを開くと結構な数の通知が来ていた。
やだ、私人気者。
だるいので一部にしかまともに返事を返さなかったが、まあいいか。
心配してくれてありがとう、という感謝の気持ちはあるよ。
あー、だるい。
とりあえず喉が渇いたので水を取りに共有スペースに行く。
ちゃんとマスクをして。
「あ、A。ナイスタイミング、部屋に行く手間が省けたわ。はい、これお見舞いの品」
水を取って部屋に戻ろうとすると、佐伯と遭遇。
つーかお見舞いを手間って言うなよ。
あ、ちなみに私と佐伯の部屋は同じ階だ。
「うそ、ありがとう。どしたの優しいじゃん、私もしかして余命わずかなの？」
佐伯から渡されたレジ袋を覗くと、ゼリーが入っていた。感動。
「失礼な。というか相変わらずの声だね。その声聞くとおじいちゃん思い出して優しくしなきゃなって思うわ」
「その話題出されると、何も言えなくなるよね。とりあえず感謝する、美味しくいただきます」
さすがに佐伯の年老いたおじいちゃんをいじる勇気はないので、お礼を言ってさっさと部屋へ戻る。
立っとくの辛くなってきたし、長話して佐伯に風邪移しても良くないのでね。
部屋に戻ってきて、動きたくないけど眠くもないのでベッドに入ってテレビを付ける。
時間が時間なのでニュースくらいしかしてない。
つまらん。
録画でも見ようかなー、と思い、録画の一覧を見ているとスマホが振動した。
さっき送ったメッセージの返事かなーと思い、放置していたが鳴り止まない。
これは通話だな。
ちくしょう誰だよ。
こっちは療養中だぞ。
ムカつきながら画面を見ると、「爆豪勝己」の文字。
うげ。
いろいろと面倒なので無視の方向で。
寝てますってことでいこう。
何故か奴が私が風邪をこじらせていることを知っているのは、さっき連絡が来ていたので分かっている。
がしかし、電話をしてくる意味がわからないので、というか何となく予想はできるけど面倒な予感しかしないので居留守を決め込む。
そして、見る番組を決めて、完全に鑑賞モードに入ったのだった。
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まり - めちゃくちゃ面白いです…！一気読みしました。佐倉ちゃんの誕生日が自分と同じでテンション上がりました！ (2021年6月24日 14時) (
レス) id: 477cae400a (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります (2021年5月30日 16時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも楽しく拝見してます、、！続編嬉しいです！完結まで応援してます！！完結しても読み返します！！ (2021年5月22日 11時) (レス) id: 1f46a5e721 (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ハルカさん» コメントありがとうございます。私の好きなタイプの子を書いてるつもりなのでそう言っていただけて嬉しいです！ (2021年5月11日 12時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - こーゆう性格の主人公めっちゃ好き (2021年5月8日 14時) (レス) id: 6f3fd88438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルマー | 作成日時：2021年2月11日 7時
