167話 ページ28
「ゲホッ、ゲホッ…ズッ」
どうも。
見事風邪に負けました。佐倉です。
薬飲んだし、あとは寝たら治るだろ、的な考えで課題とかを犠牲にして、20時半に寝たにもかかわらず風邪が悪化した。
咳は出るわ鼻水は止まらないわ。
もう絶対にあの風邪薬は買わないと決めた。
とりあえず熱はなさそうなので登校した。すごい迷惑だと思うけど。
ただでさえ他の人より遅刻したりサボったりしてるからね。
体調不良の時ってなぜか逆にモチベーション上がってしまう。
周りへの申し訳程度にマスクをして、鼻水対策として箱ティッシュを持って登校し、席に着く。
後ろの席の心操くんにすごい嫌な顔された。
容赦な。
「うわ、A思いっきり風邪悪化してんじゃん」
前の席の佐伯が振り返って話しかけてくる。
「そうなのよ、全く薬が効かなかった」
「やば、声も別人じゃん。うちの死にかけのおじいちゃんそっくり」
「それは笑えないわ」
確かに喉が完全にやられて、声がガサガサだけど。音と空気の割合1対1くらいだけど。
風邪の時、1番喉の被害が大きいタイプ。
そこからすぐにホームルームが始まり、授業に入る。
あいかわらず英語とか先生にロックオンされてて当てられたけど、今日はあまりに声がかすれ過ぎて、そっからは全く当てられなかった。
ラッキー。
まあ声のわりに喉は痛くない。
むしろ授業で指名されにくくなっていいことのが多かった。
あ、でもペアワークの時に3回くらい聞き返されたけど。
そんな風に快適に過ごしていたが、とうとう先生に保健室に行くように言われた。
声のせいだな。
実際の3倍くらいは重症感出てるもん。
あとは鼻かみ過ぎか。際限なく箱ティッシュを使ってたから。
とりあえず言われた通り、授業途中だけど保健室に向かう。
「失礼します」
「おや、どうしたんだい。授業中だろう」
「あまりにも声がひどいので先生から保健室に左遷命令が出ました」
「確かに私の行ってる病院に入院してるじいさんみたいな声だね」
もしかしてそれ佐伯のおじいちゃんじゃない？
同一人物？
ていうか性別も年齢もまるっきり違う人に声似てるって。
ちょっとショックだわ。
その後、リカバリーガールから、とりあえず熱測りな、と体温計を手渡されたので、返事をして脇に挟む。
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まり - めちゃくちゃ面白いです…！一気読みしました。佐倉ちゃんの誕生日が自分と同じでテンション上がりました！ (2021年6月24日 14時) (
レス) id: 477cae400a (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります (2021年5月30日 16時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも楽しく拝見してます、、！続編嬉しいです！完結まで応援してます！！完結しても読み返します！！ (2021年5月22日 11時) (レス) id: 1f46a5e721 (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ハルカさん» コメントありがとうございます。私の好きなタイプの子を書いてるつもりなのでそう言っていただけて嬉しいです！ (2021年5月11日 12時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - こーゆう性格の主人公めっちゃ好き (2021年5月8日 14時) (レス) id: 6f3fd88438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルマー | 作成日時：2021年2月11日 7時
