165話 ページ26
次の日。
「グッモーニン」
「おお、おはよー。なんかA声変じゃない？」
「あ、やっぱし？喉の調子悪いんだよね」
朝起きてから喉に違和感を感じてはいた。
まあ朝って喉乾いてるし、そんなもんかなーと思って普通に準備して登校してきたが、違和感がなくなることはなかった。
「風邪じゃない？昨日ずぶ濡れだったし」
「うわ、薬持ってないわ」
「てか雨濡れて風邪引くって、使い古された展開じゃん。笑わせんなよ」
「いや、笑ってんなよ。まず心配をしろ」
この佐伯とかいう女は、昨日もびしょ濡れの私を見て、まず爆笑しやがった。
もっと、大丈夫？とか大変だったね、とかあるでしょ。
「はいはい、お大事にね。移すなよ」
「思いやりの欠片もないな」
それから普通に授業を受けて昼休み。
喉の違和感が確実に痛みに変わってきたので、昼ご飯の前に薬を買いにきた。
こういうのは引き始めが大事ってCMで耳にタコができるほど聞いたしね。
佐伯には先に食堂で席を取ってもらっている。
だからさっさと買って行かなければ。
まあ彼女に限って、私が来るまで食べるのを待つなんてことはないだろうが。
何種類か薬はあるけど、とりあえず1番安いのでいいか。
薬って結局違いがよくわかんないし。
あ、ついでにのど飴も買っとこう。
ささっと買い物を済ませ、佐伯に大体の席の場所をSNSで聞いて、自分の昼食を買いに行く。
最近麺類ばっか食べてんなと思いながらも、うどんを選び、佐伯に教えてもらった辺りに行き、周りを見回す。
「お、来た！佐倉、こっちこっち！！」
すると、なぜか元気よく手を振りながら私を呼ぶ上鳴くんを見つけた。
いや、なんで。
別に君を探してたわけじゃないんだけど。
よく見ると上鳴くんの隣で、佐伯が座ってご飯を食べていた。
ちょっと、お前が声あげろよ。
なに黙々と食ってんの。
一応佐伯の正面の席が空けてあったのでそこに座る。
周りには当たり前のように爆豪派閥。
なんで食堂に来ると、こうも毎回このメンバーでご飯を食べることになるの。
もう日課なの、これ？
私が慣れるべき？
もう半ば諦め気味で、佐伯に席取ってくれたお礼を言って、昼ごはんを食べ始めた。
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まり - めちゃくちゃ面白いです…！一気読みしました。佐倉ちゃんの誕生日が自分と同じでテンション上がりました！ (2021年6月24日 14時) (
レス) id: 477cae400a (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります (2021年5月30日 16時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも楽しく拝見してます、、！続編嬉しいです！完結まで応援してます！！完結しても読み返します！！ (2021年5月22日 11時) (レス) id: 1f46a5e721 (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ハルカさん» コメントありがとうございます。私の好きなタイプの子を書いてるつもりなのでそう言っていただけて嬉しいです！ (2021年5月11日 12時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - こーゆう性格の主人公めっちゃ好き (2021年5月8日 14時) (レス) id: 6f3fd88438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルマー | 作成日時：2021年2月11日 7時
