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真菰「錆兎。炭治郎勝てるかな?」
錆兎「わからない。努力はどれだけしても足りないんだよ。知ってるだろう。それはお前も。」
『…信じるしかない。』
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*炭治郎side
「お前で14人目だ。」
『なんのことだ!』
「俺が喰った鱗滝の弟子の数だよ。アイツの弟子はみんな殺してやるって決めてるんだ」
クスクス笑う鬼。
「そうだなァ…。特に印象に残っているのは二人だな。あの二人。」
「珍しい毛色のガキだったな。一番強かった。宍色の髪をしてた。口に傷がある。」
「もう一人は花柄の着物で女のガキだった。小さいし力もなかったがすばしっこかった。」
「目印なんだよ。その狐の面がな。鱗滝が彫った面の木目を俺は覚えてる。アイツがつけてた天狗の面と同じ彫り方。」
「厄除の面といったか?それをつけてるせいでみんな喰われた。みんな俺の腹の中だ。鱗滝が殺したようなもんだ。これを言った時女のガキは泣いて怒ってたなァ。その後すぐ動きがガタガタになったからな。手足を引きちぎってそれから…」
俺は怒りで我を忘れ鬼に斬りかかった。
しかし残っている手で飛ばされた。
いくら手を切ってもダメだ。
鬼の急所を狙うしかない。
土から手が飛び出す前に空中に飛び、手が伸びる攻撃を頭突きで腕に乗った。
『全集中・水の呼吸 壱ノ型 水面切り』
鬼を斬った後、その鬼から悲しい匂いがする。
俺はその鬼の手を握った。
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作者名:柊 | 作成日時:2020年1月24日 11時