転生したら最強美少女になってしまった事件【鬼滅の刃】

16の型 ページ17

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「A！鬼がそっちにいった！頼む！！」


｢あい！合点承知之助！！天の呼吸 弐ノ型、雷炎車！！！ ｣


試験開始から1日が経った。もう既に鬼と遭遇しすぎているのは気のせいかな。


炭治郎は最初の方は私を守ってくれていたけど、私が戦えると知った途端、有無を言わさず戦わされた。


ちぇっ、守ってくれてる後ろ姿が素敵だったのに。


｢っよし、鬼退治終わり！！｣


真っ白い日輪刀を鞘に納めて炭治郎の方を振り向けば、炭治郎も丁度終わったようだ。


「ふぅ…これだけ休みもなく鬼と戦うと流石に少し疲れるな。」


｢確かに！炭治郎っ、汗を拭いてあげよう！！」


「ありがとうA。それにしてもAは本当に強いな。誰に教わったんだ？」


｢ん？天の呼吸？誰にも教わってないよ！まぁ稽古は時透くんにつけてもらったけどね！｣


額の汗を拭っていると、ふと炭治郎の汗が美しく見えた。私なんて毛穴から汚い汗しか出てこないのに、炭治郎ったら毛穴もないじゃないか。


それに何だかいい匂いがする。何の柔軟剤だい、というか大正時代には柔軟剤はあるのかい。


ベトベトな汗をかいている私ったら、めっちゃ不潔やん。ごめん臭いよね、ごめん。


｢誰にも教わってない？それなのに…。Aはすごく努力をしたんだな……｣


「え、何で炭治郎涙目なの！？」


「長男の俺でも毎日辛くて挫けそうだったのに、Aは自分で追い込んで耐え抜いたんだな…偉いなぁ……」


そんなホロリと涙を流すなよ長男よ。炭治郎が思っているよりも私は何の努力もしてないよ。時透くんと楽しい日常を送ってただけだよ。


良心が傷つくから、泣かないでくれ。



「と、とりあえず一旦休憩しよう！！川の音が向こうからするし、行ってみよ！！」


「ぐすっ…そうだな、そうしよう。」



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