☆15話★ー財前sideー ページ17
何で…何でなんや…。
何でみんなあんなやつを信じるんや。
俺は……！
その瞬間、転校生の顔が思い浮かんだ。
俺は…何を信じればいいんや…。
『はぁはぁ……。』
しばらく全力で走ったせいで疲れてしまい、俺は走るのをやめた。
“誰がこんなやつなんか…”
その言葉を言ったときのあいつの顔…一瞬だけやけど、悲しそうな顔しとった。
『言い過ぎたか……。』
あの顔が今でも頭から離れず、俺はどうすればいいのか分からなくなった。
〜♪〜♪〜♪
なんや？
『……謙也さん。』
電話をかけてきたのは謙也さんだった。
きっとさっきのことやろな…。
『…もしもし。』
謙也〔…財前か？今、どこにおるん。〕
『家のすぐ近くっスけど。』
謙也〔そうか…。〕
『………あの、謙也さん…』
謙也「何や？自分が間違うとることに気がついたんか？」
！？
今、ここにいるはずのない謙也さんが目の前にいることに、俺は驚きを隠せなかった。
『な、何で…？』
謙也「白羽さんが帰った後、走って財前を追いかけたんや。ま、浪速のスピードスターの方が早いっちゅー話やな。そんで？何言おうとしてたんや？」
『……謙也さん俺は…俺は何を信じればいいんスかね。』
謙也「……白羽さんはな、俺が侑士に頼んだもんを届けに来てくれたんや。」
『……え？』
謙也「だから、白羽さんは前氷帝にいて、転校するついでに俺が侑士に頼んどったもんを届けに来てくれただけなんや！」
…てことは、全部俺の勘違いやったっちゅーことなんか…？
『俺は…俺は…。」
アイツは何も悪くないのに…何もしてないのに…。
酷いことをしてしまった。後悔してもしきれない。
すると、謙也さんがゆっくりと口を開く
謙也「なぁ財前。人は誰でも間違える事はある。人を疑うのも悪い事やない。」
『………。』
謙也「けどな、お前は人を疑いすぎや。いつか自分が傷ついてしまうこともありえる。」
俺は黙って謙也さんの話を聞いていた。
ー財前sideー続く
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Siroちゃん(プロフ) - ぴのんさん» コメントありがとうございます！面白いなんて…嬉しい限りです！四天宝寺最高ですよね！お気持ち分かります(*´∇｀*)立海まで頑張りますのでもう少々お待ちください！ (2018年4月25日 21時) (
レス) id: 8b4d2b7707 (このIDを非表示/違反報告)
ぴのん - 面白いです！四天宝寺最高です！これから立海も出てくるのか、楽しみ！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: 1068eb0090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Siroちゃん | 作成日時：2017年12月14日 21時
