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☆79話★ ページ30

『え…、こんなものいただいちゃっていいんですか!?』



ジャージと蔵ノ介さんを交互に見ながらそう言った


そんな私を見て蔵ノ介さんはクスリと笑った



白石「遅なったけど…俺たちからのジャージのプレゼント、受け取ってくれるか?」



自分でも顔がパアッと輝くのがはっきりとわかった


マネージャーなのに…と思ったが、それより私のために用意してくれたというのが何より嬉しかった



『ありがとうこざいます!早速着替えてきますね』


そう私が言うと、蔵ノ介さんは安心したようにホッと息をはいた


白石「喜んでもらえたみたいで良かったわ。ほな俺たちは先に準備しとるで」


『はい。お願いします』



私は早歩きで部室へと向かった




ーin部室ー

早く準備をしなきゃ…と思いながら私は急いで着替えていた


だが気のせいか…今まで何も問題なかったのに今日は部室の空気が重たい


光が差し込んでいるのに心が晴れないようだ


誰もいない部室にジャージがこすれる音がよく響き心臓がドキッとしてしまった


まるで…









“何か”を知らせるみたいに…





『………。』


だが私は何事もなかったかのように黙々と着替えていた







『よし、着替え終わった』


新品のせいか清潔な香りがぷう〜んと漂う



(そういえば最近暖かくなったな)


ふと思い、私はポーチからヘアゴムを取り出しパッとポニーテールに結んだ


(なんか…涼しい)


私は髪を下ろしてないと眼帯がより目立ってしまうため、あまり結ばなかったのだ



『心を開いた証拠…かな』


そう呟いて部室を出た

☆80話★→←☆78話★


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作者名:Siroちゃん | 作成日時:2018年1月20日 19時

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