赤目の少女と王子様～Part 2～ (ページ14)

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☆62話★ー過去編ーページ14

私は入学した時から周りの人から変な目で見られていたのを今でも覚えている

その時から眼帯は付けていた。だからきっと《怪我をした可哀想な子》…とでも思っていたのだろう

その時は…

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私には親友が“いた”

親友というより、幼馴染みと言った方がいいだろうか

家が近くて小さい頃からよく一緒に遊んでた

名は雪ちゃんという子だ

名前の通り肌が白く、綺麗になびく黒髪や吸い込まれるように綺麗な目…スタイルも良いし、友達思いで優しい子だ

とても小学生には見えない大人びた姿に、私は憧れていた

雪ちゃんは私が困っているとすぐ助けてくれる

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男子「なぁなぁ！（人2）の目、見せてよ！」

『え…ごめん、それはちょっと…』

こうやって私の目を見たがってる人も少なくはない

男子「えー良いじゃんちょっとぐらい。目って怪我したらどうなるか見て見たいんだ！」

『で、でもこれは…』

私はいつもどうすれば良いのか分からず困っていた

そしたら…

雪「ちょっと、嫌がってるじゃない！やめてあげなよ」

『雪ちゃん…！』

雪ちゃんが助けてくれる

雪「人には見られたくないものだってあるんだよ！それを無理やり見ようって…最低だよ！」

男子「う……ごめん。（人2）」

そう言い男子は走って行ってしまった

雪「大丈夫だった？」

『私なら大丈夫！助けてくれてありがとう』

雪「どういたしまして。…ねぇ！今日一緒に公園で遊ばない？」

『公園…』

雪「大丈夫！眼帯が外れるようなことはしないよ！」

『…じゃあ遊ぶ！』

雪「やった！」

私と仲良くしてくれたのは、雪ちゃんだけだった

雪ちゃんと一緒なだけで、自分が救われたような感じだった

けど…

五年生になった時、初めてクラスが離れてしまった

それが、悲劇の始まり…

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親友
名前上代雪 (カミシロユキ)

美人

（人2）と幼馴染み

（人2）の目のことはまだ知らない