46話:戦況 ページ3
NOside
Aの剣は、芥川の心臓へと一直線に向かい
『...』
ピタッと、刺さる前に止める
芥「...ッ」
『はい、私の勝ち
どう?今の反応出来なかったでしょ
...24回』
唐突に数字を言い出した
芥「何だと?」
『先刻の攻防で私が君を殺せた回数
そして、それを見逃した回数だよ
まぁ、そんな事はどうでもいい
今すぐ立ち去りなよ
其処にいる金髪の子と一緒にね
勿論、私の仲間を置いて』
するとそれに、芥川は不満そうにその整った顔を歪めた
それを見たAは早く立ち去れと
促すかの様に刀を掲げ、振り下ろした
すると、刀を振ったあとの空間が
まるで裂けたかのように見えたかと思えば、
地面が真っ二つに、地割れか何か起きたかの様に裂け、芥川の後ろに迄広ってしまっていて
異能力者だと云ってもいいぐらいの力で____
とても人間業だとは思えなかった
其を間近で見た芥川は一瞬言葉を失い
目を見開いた
冷酷な顔をしたまま、Aは云った
『納得していないようだね、もう一度戦う?
けどそれ、意味ないよ
それに、あんな攻撃じゃ死んでやれないな』
芥「なんだとっ」
芥川はその整った顔を怒りで歪める
Aの言葉が火に油を注いだようだ
ゆらゆらと黒刃が揺らめいたその時______
二人の目が白い閃光を捉えた
その閃光を追い壁を見ると
先程迄、片足を失い倒れていた筈の敦が
虎の姿に姿を変えようとしていた
其を見てAは驚いた
『敦君!?』
勿論、一言も返ってこない
其に焦りの表情を滲ませた
その瞬間、刀を持つ右手に黒い布が巻き付き____
『...!しまっ』
云い切る前にAの躰は宙に浮き、
そのまま壁に投げつけられた
満足に受け身も取れないまま衝撃を受けた
Aは糸が切れた人形の様に地面に倒れた
『...ッ、あ”ぁ...』
脳に迄ダメージがいった様だ
視界が明滅する
息が苦しい
そんな中、虎になった敦と芥川の戦いを
なんとか目で追った
鬼呪でダメージを回復し乍
時分の無力さを呪った
そんな中、銃声が響いた
その方向を見ると、銃が効かない敦君が
銃を向けていた金髪の子に向かって
いこうとしていて____
『駄、目っ、敦君!!』
何とか躰を動かし、樋口を庇う様に敦の前に出た
其に樋口は驚き
樋「何故っ、貴方が!」
と叫ぶ
其をAは無視し、袖口に仕込んでいた呪符を
出し呪符を展開しようとした
その瞬間_____
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サラ(プロフ) - 続き楽しみです!!! (2022年7月27日 8時) (レス) id: 0407d7412e (このIDを非表示/違反報告)
暗夜行路(プロフ) - 乱歩さんとの絡み尊い (2020年5月25日 12時) (レス) id: f4e824ba5e (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 夏季さん» ありがとうございます!頑張りますね!! (2018年12月16日 16時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
夏季 - 面白いです!この作品もですが他の作品の更新頑張って下さい! (2018年12月15日 8時) (レス) id: 2cbc7e1a3c (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 来羅さん» ですよね!見た瞬間、おおぉ!!有馬きたー!ってなりました! (2018年12月7日 23時) (レス) id: 2c70e17bc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2018年10月20日 22時