52話:お菓子 ページ13
Aside
その後、医務室から出た私は
探偵社の事務室へと向かった
そこには、探偵社の先輩である
乱歩さん、与謝野さん、賢治君が居た
ちなみにこの前、賢治君に「君呼びでいい」
と云われたから、今は賢治君って呼んでいる
与「おやおや、もう大丈夫なのかい？A」
『はい、御迷惑をおかけしました...』
与「いいンだよ別に
ほら、こっち来な」
『はい』
どうやら今は休憩中だったらしく
皆でお茶やお菓子を囲んでいた
私は、与謝野さんの隣に座った
与「それにしても、マフィア相手に
よく生きて帰って来たモンだ
あの芥川相手にねェ」
そう、からかうみたいに云われて
私は思わず苦笑した
『あはは...』
賢「Aさん凄いです！」
『ふふっ、ありがと賢治君』
私はそうお礼を云って、用意して貰った
紅茶を一口飲んだ
すると、自らの席に沢山のお菓子を広げていた
乱歩さんが口を開いた
乱「A、ちょっと此方来て」
『？はい』
乱歩さんが座る席の側に行くと
当の本人は満面の笑みを浮かべた
乱「よし！新入社員である君には
この僕が直々に駄菓子の良さを伝授して
あげよう！」
『...え？』
ちょっと困惑気味にどうすればいいのかと
助けを求める様に与謝野さんを見ると
「諦めな」と云うかのように
笑顔を浮かべた
乱「よーし！まずは此れだ！
練ると色が変わるお菓子！
よーく見ててね！」
乱歩さんは、そのお菓子の袋を開けて
中に入っていた容器に2種類の粉を入れてから
水を入れ、付属のスプーンでそれを混ぜた
それを黙って見ていると____
『あ、色変わった！』
色が変わるお菓子なんて____
この世界の技術凄いな！
乱「で、トッピングを付ければ完成だ！
ほら、食べていいよ〜」
『ありがとうございます』
一口分スプーンで渡してくれたものを口に運ぶ
『...！』
こ、これはっ
『美味しいっ！』
クリームの様なふわふわの食感
口の中に広がる甘さ
この世界に来て初めて食べたお菓子が
こんなに美味しい事に少し感動した
乱「だろう？ちなみに苺や蜜柑味もある」
『え！』
乱「そして、このマスカット味は
この間出た新商品だ！」
『へぇ〜！凄いですね！』
乱「だろう？で、このお菓子は____」
〜それを見ていた与謝野さん達は〜
与「すっかり乱歩さんに気に入られたみたいだねェ」
賢「Aさん楽しそうですね！」
与「そうだねェ
子供みたいに目輝かせて聞いてるよ」
続く (更新停止中)
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サラ(プロフ) - 続き楽しみです！！！ (2022年7月27日 8時) (
レス) id: 0407d7412e (このIDを非表示/違反報告)
暗夜行路(プロフ) - 乱歩さんとの絡み尊い (2020年5月25日 12時) (レス) id: f4e824ba5e (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 夏季さん» ありがとうございます！頑張りますね！！ (2018年12月16日 16時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
夏季 - 面白いです！この作品もですが他の作品の更新頑張って下さい！ (2018年12月15日 8時) (レス) id: 2cbc7e1a3c (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 来羅さん» ですよね！見た瞬間、おおぉ！！有馬きたー！ってなりました！ (2018年12月7日 23時) (レス) id: 2c70e17bc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2018年10月20日 22時
