30話:鬼と鬼の接触 ページ34
終命ノ夜&ノ夜side
天も地も地平線も真っ白な世界に
2人の鬼が存在していた
そして、何時も通り余裕そうな
表情を浮かべながら
1人の鬼はもう1人の鬼へ近づいていった
自分の方が身長が高いので見下ろす形になる
終《変な気配すると思ったら...
あの時の鬼か
確か____ノ夜と云ったよね》
ノ夜と呼ばれる鬼は
その整った幼い顔に怒りを浮かべていた
特有の赤い瞳で
ヘラヘラと嗤っている終命ノ夜を見上げて
怒気を含んだ声で云った
ノ夜《シェルノ・クラツヴァーリ
お前、あの時はよくもボクを
消しかけてくれたな！
それなのに暢気にボクの前に姿を現すなんて
なんの心算だ！！》
相当怒っているのか
ノ夜の足元はどんどん黒く染まっていく
呪詛が、ギュルギュルと巡り
黒が白を侵食していく
終《あ、怒ってる？
けど、吸血鬼として生き永らえてるの
飽きてたんだよ
あと、俺の名前は終命ノ夜だから
其処間違えんじゃねェぞ餓鬼が》
挑発するように嘲笑いながら
そう云う終命ノ夜の足元もどんどん黒く染まる
ギュルギュルと呪詛が巡っていく
ノ夜《はっ、餓鬼だって？
ボクの方がお前より長く、永く鬼として
存在してきた
餓鬼はお前だろ、終命》
終《はははっ、その餓鬼に取り込まれて
消えかけたのは誰だったけなぁ？
幾ら鬼として永く存在してても
始祖の子には勝てないでしょ》
ノ夜は其れを聞いて
幼さが残る表情で笑みを浮かべて
赤い瞳が残酷に輝いた
ノ夜《始祖？なんだソレ
まぁいい半端者である事に変わりはない
お前みたいな奴はAの鬼に相応しくない
いや...お前、鬼じゃないな？
なら尚更排除しないと
ボクが今、此処で消してやるよっ！》
ノ夜はそう云い乍、バキバキと指を鳴らした
終《消す？
餓鬼がでしゃばるんじゃねぇよ
もう一度取り込んでやろうか？
今度は完璧に消してやるからさ》
終命はノ夜の首に手をかけた
ノ夜はそれと同時に何本もの鎖を具現化させて
終の首、腕、胴体、足に巻き付けた
終《...！》
ノ夜《やってみろよ終命
お前が少しでも力を入れた瞬間
鎖がお前を絞め殺す
近接ならまだしも今は具現化である
ボクの方が有利だ
鬼としてまだ赤子のお前は、ボクに勝てない
Aはボクのモノだ》
、
、
その時2人の主であるAの声が響いた
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るるぷり - わぁ〜面白〜い笑いを耐えるのが辛い作品ですね〜！！ (2020年3月30日 14時) (
レス) id: d2ac7696ab (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - ただのふぁん。さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！今、続編の方更新頑張っているので、続編の方も宜しくお願いします！ (2018年11月23日 20時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
ただのふぁん。(プロフ) - 更新待ってますからぁぁああああ！！！！！めっちゃ楽しみに！！待ってますからぁぁああああ！！！！！ (2018年11月23日 20時) (レス) id: 26976114c7 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 真昼ノ夜さん» 応援ありがとうございます！！これから頑張っていきますので宜しくお願いします！ (2018年10月20日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - 続きがすごくみたいです！これからも頑張ってください！ (2018年10月20日 15時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2017年5月21日 18時
