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守サイド
うん…ここは…?
目を覚ますと､大きなベッドの上にいた｡
高級そうなアンティークのキャビネット｡
今にも止まりそうな古時計｡
俺には関係ないけど､高級そうなドレッサー｡
タンスにテーブル…俺は､一体…?
…そうか｡
俺と和子はアジトの中で､日下部さんと葵月さんを
待ってて…そしたら､外で物音がしたから和子が
様子を見に行って…少ししたら､俺はエンペラーに捕まって､
ここに連れてこられた訳だ｡
でも何故､ガーディアンズのアジトの場所が…?
って､それどころじゃない!
さっさと逃げて､戻らなきゃ!
扉の所に行こうと歩きだした､その時｡
瞳「守!」
扉が開いて､現れたのは…｡
守「…母さん?」
俺に笑顔で微笑む､すみれ色のスーツを着た女性｡
この人が…俺の母さん…｡
瞳「守､会いたかったわ｡どれだけ､待ちわびていたことか!」
守「母さん…あっ」
駄目だ!母さんは､誰かに操られている可能性がある!
心を許してはダメなんだ…｡
瞳「どうしたの?私は､あなたの母親よ｡嬉しくないの?」
守「嬉しいよ｡だけど…」
どうやって､逃げようか俺は考えていた｡
なるべく､母さんに近づかないように｡
瞳「守…」
すると､母さんがゆっくりと近づいてくる｡
これは､ヤバい…｡
ズボンのポケットに手を突っ込んだ時だった…うん?
何か紙のような物が入っていた｡
一か八かだけど…やってみるか｡
守「母さん」
瞳「うん?」
守「…ごめん!えいっ!」
瞳「きゃあ!」
俺は母さんに､和子が忍ばせておいた
御札を母さんの顔に投げて走り出した｡
瞳(黒幕)『おのれ!器よ､逃がさんぞ!エンペラー!ソイツを捕まえろ!』
ヤバい!早く脱出しないと!
Noサイド
部屋を出た守はひたすら走り､KASUGANOコーポレーションの
本社から脱出するために､会社内をさまよっていた｡
エンペラー「逃がさん!追え!!」
守の後ろからエンペラーの命令を受けた
KASUGANOコーポレーションの社員たちが､
捕まえようと追いかけてきた｡
守「広いなぁ…さすが､母さんの会社…あれは!」
守が逃げた先は､出口と思われる扉だ｡
やっと､脱出できる…!
そう思った時だった｡
バン!
守「うっ…」
守が突然､倒れて気を失った｡
後ろからエンペラーが拳銃で撃ち､気を失わせたのである｡
エンペラー「器になるんだよ､お前は」
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作者名：セーラーローズ&慧jump x他1人 | 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2020年6月16日 13時
