ローズとレインボーのガーディアンズ戦記(SZ×JW) 20 (ページ44)

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藤井流星side

今回のペアはシゲや

案外このペアはないかもな

重岡「俺ら、神ちゃんと照史くんペアの後やって。トップバッターは望と淳太と濱ちゃんたちや」

俺らはメイクをしながら話す

藤井「最終決戦とか、考えたこともなかったわ。そろそろ迫ってるとか考えたら…」

重岡「なんや、悲しいんか？」

俺は頷く

藤井「俺らはジャニーズWESTとして皆でいれるし、SexyZoneもや。けど雅純は？棗さんは？琴都、A、宇佐美さんは？離れてしまう。それが嫌でな」

いつの間にか手は止まってた

重岡「そんな暗いことばかり考えてたらアカンって。ただ普通の生活に戻るだけなんや」

そうや…普通に戻るだけなんや

俺はそう思いながら手を進めた

　

　

　

　

No side

パシャパシャと写真撮影が行われてるスタジオに1人、別の『芸術』家がいた

メロディ「…チ」

スタッフに紛れたメロディである

スタッフとなればガーディアンズのどちらかに接触ができ、人質とすれば裏切り者を処分できると考えていたのだ

だが、先ほどからこき使われるばかりで接触の機会があまりないのだ

廊下を歩いてもペア家3人で歩いているので連れ去ることもできない

苛立ちは積もっていくばかりである

メロディ「あー、イライラする…一掃のこと全員連れ去ろうかな…」

尚、今も撮影に必要な小道具を大量に持ちに行っているのだ

「ねぇ、手伝うよ」

そこに別のスタッフが手伝いに来てくれたのだ

メロディ「…ありがと」

「さっきから大変だね。重い荷物運ばされて…」

メロディ「…うん」

「今日の監督さん、新人にたくさん仕事させるっていう悪名高い人なんだ。けど、腕は確かなんだ」

メロディ「…へぇ」

そこでメロディにある考えが浮かんだのだ

メロディ「ちょっとごめん、トイレ行ってくる」

「あ、わかった」

メロディはトイレの個室に入るわけもなく、空き部屋に入る

そこで隠し持っていたヴァイオリンを取り出した

その時、ちさ子に言われた言葉を思い出す

メロディ「…僕は」

そっと手に取り、ヴァイオリンを構えた

そして美しい音色を奏で始めたのだ