104-3 ページ31
藤井 流星side
あれからいくらか走っても放送室も、6階以下も、エンペラーも見当たらない
しかも時間が経っていくにつれて寒くなっていく
神山「なんで…こんな寒く…」
神ちゃんの唇は青くなってきたいる
藤井「神ちゃん、異常に唇青くないか?」
神山「そんなこと…ないと思うんやけど…」
藤井「無理だけはせんといてな」
そこかいろんなら楽屋を見たり、鏡に触れてみたりしたんやけどどこにもない
苛立ちが上がってきた頃、また放送が入った
エンペラー『言い忘れていたことがある。これにはタイムリミットがあって時間切れになるとお前たちは氷漬けとなる』
藤井「何やと…そんなこと聞いとらんで‼」
エンペラー『言ってないからな。あと…30分くらいだ』
また雑に切られた放送
藤井「…30分。絶対に見つけたる‼なぁ、神ちゃん」
神ちゃんに同意を求めようとするけど、神ちゃんの反応がない
気になって神ちゃんがいたところを見ると
藤井「…神ちゃん‼」
神ちゃんが座り込んどった
藤井「…よし、と。はいこれ」
俺は給湯室に行ってお湯で温めたタオルを額に当てる
藤井「風邪ひいてんなら我慢せずに言えばええのに」
神山「仕事…ずらせへんから」
神ちゃんはぐったりしとる
今まで我慢してたんやろうな
…ここで俺には2つの選択肢がある
1つは神ちゃんをここに置いて俺だけでエンペラーを探す
もう1つは…
考える暇もない
俺は神ちゃんを背負った
神山「流星…」
藤井「ちょっと揺れるけど許してな」
そしてこのままエンペラーを探すことにした
8人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セーラーローズ&慧jump x他1人 | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2020年5月3日 19時