ローズとレインボーのガーディアンズ戦記(SZ×JW) 11 (ページ46)

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絵恋サイド

あたしは地面に着地すると､拘束されたセクゾンを助けることにした｡

絵恋「出でよ､ローゼアロー!」

なっちゃんから貰った､翼が先端のローズキーをローズパクトに差し込むと､

白い薔薇の装飾がついた弓が現れた｡

このローゼアローは､エンゼル・フレッチャを強化することが出来るんだ｡

なっちゃんと蜜柑ちゃん､共同で作ったみたい｡

本当にお疲れ様｡

絵恋「みんな､動いちゃダメだよ!エンゼル・フレッチャ!」

水色の矢を作り､セクゾンを拘束している五線譜に当てる｡

すると､五線譜が壊れてセクゾンは解放された｡

マリウス「ダンケシェーン」

風磨「助かった」

あたしたちは変身を解除する｡

見守っていたチーターちゃんも来て､あたしに「お疲れ様」と言うようにすり寄ってきた｡

聡「あっ､チーター!」

健人「久しぶりだね」

チーター「グルッ」

チーターちゃんも､セクゾンに会えて嬉しいみたい｡

当初は､あたしにしかなつかなかったけどね…｡

絵恋「みんな｡実はね､チーターちゃん､来月あたりに富士サファリパークに帰される予定なの」

勝利「そうなの!?」

絵恋「うん｡元々は富士サファリパークにいたチーターで､鬼龍社長が高いお金で買ったんだ｡爾ちゃんのために｡でも､鬼龍社長が『故郷に帰してあげたい』って言っていたの」

マリウス「五月女さんには言ったの?」

絵恋「それが『嫌だ!私はチーターと一緒にいるの!』って､大反対していて｡鬼龍社長や､澪くん､勤くんも説得したんだけど聞かなくて｡そりゃあ､爾ちゃんにとっては相棒であり､友達でもあるからね…」

大反対の爾ちゃんには申し訳ないけど､チーターちゃんはいずれ富士サファリパークに帰る事になる｡

チーターちゃんも､そう望んでいるはずだ｡

Aサイド

和子「それじゃあ今日は､ここまでにしましょう」

琴都「はぁ～､疲れた…」

時刻は17時｡

あたしのマンションで､後期の中間試験の試験勉強会をしていた｡

今日は､国語と英語ばっかり｡

A「喉､かわいたでしょ｡お茶､淹れるよ」

あたしが立ち上がった時､ローズパクトが青に点滅していることに気づいた｡

和子「誰からの通信でしょう?」

あたしはローズパクトを手に取り､ボタンを押した｡