ローズとレインボーのガーディアンズ戦記(SZ×JW) 11 (ページ43)

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絵恋サイド

絵恋「あー､面白かった!!」

遥「懐かしい映画が見られる映画館なんて､初めてだよ」

爾「喜んでもらえて嬉しいです…」

聖「…」

聖くん､栞子の事で落ち込んでいるのかな｡

表向きは連続怪死事件に巻き込まれた事になっているから､

大切な先輩を失ってしまうのは悲しいよね｡

それに､聖くんが事件に巻き込まれてしまったら…!

…そうだ!

絵恋「遥ちゃん､この後の予定はないんでしょ?」

遥「そうだが､どうかしたのか?」

絵恋「聖くんを家まで､送ってほしいの」

聖「えっ!?」

絵恋「連続怪死事件の被害者が､どんどん増えてきてる｡これ以上､沢山の人が巻き込まれたら嫌だから｡遥ちゃんは強くて頼りになる刑事だもの」

遥「…君の頼みは､断れないな｡絵恋ちゃん､分かった｡彼は､私が送っていこう」

聖「で､でも…!」

爾「遥さんの言う通りにして､聖」

爾ちゃんに言われて聖くんは「分かったよ…」と､不機嫌そうに言った｡

遥ちゃんは､聖くんを連れて帰っていった｡

じゃあ､あたしも帰ろうかな｡

鞄を持って､映画館を出た時だった｡

爾「絵恋さん､ローズパクトが点滅してるよ?」

爾ちゃんに言われて､確認するとローズパクトが黄色に点滅していた｡

怪人が現れたんだ!

爾「稲造おじさんも､米子おばさんも今､中でフィルムを確認しているから外に出ないよ｡今のうちに変身して」

あたしは「分かった」と言うと､変身することにした｡

Noサイド

ローズパクトにキーパラソルを差し込むと､水色の薔薇の花弁が溢れ出てくる｡

絵恋「ウェイクアップ・ローズガーディアン!」

花弁に包まれて変身する絵恋｡

変身し終えて､花弁が消えて姿を現す｡

絵恋サイド

変身を終えたあたしは､地図機能で場所を確認した｡

東公園か…｡

絵恋「爾ちゃん､チーターちゃんを借りてもいい?」

爾「もちろん｡チーター､出番よ!」

爾ちゃんが路地裏に向かって叫ぶと､チーターちゃんが現れた｡

爾「絵恋さんのサポートをお願い」

絵恋「チーターちゃん､お願いね」

チーターちゃんの背に横座りしながら言うと､チーターちゃんは頷いた｡

あたしはチーターちゃんと一緒に､東公園に向かった｡