ローズとレインボーのガーディアンズ戦記(SZ×JW) 11 (ページ25)

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D組の教室前では､二人の男女が言い争っていた｡

タクマ「頼むよ､アリス!俺は君と行かないと嫌なんだ!」

アリス「嫌よ!私がお化け苦手なの､知っているでしょ!」

アリスと西東丘萩山高校の制服を着たタクマだった｡

タクマ「あの時は､悪かったって!!」

アリス「一人で行きなさいよ!!」

あたしたちは､受付にいる友ちゃんに聞いた｡

和子「何があったんですか?」

友世「話せば長くなるんだけど…」

すると､見回りに来ていた流星くんと目が合った｡

彼も何があったのかと､見に来たのだろう｡

タクマ「俺もお化けは苦手なんだ!でも俺は､アリスじゃないと嫌だ!!」

あー､見てられない!!

あたしが二人を止めようとした､その時!

パチン!!

タクマ「痛っ!!」

アリスがタクマにビンタしたのだ｡

アリス「この弱虫!!だから､私はあなたが嫌いなの!!私が足を骨折しちゃって､良いお医者さんを紹介してくれたのは感謝しているよ｡お見舞いに来てくれた時も｡でもね!!私にアプローチしまくって､超ウザいんだけど!!」

タクマ「…っ」

アリス「悪いけど､私には好きな人がいるの!もう､あっちに行って!!」

アリスが､そっぽを向くとタクマは叩かれた頬を押さえながらどこかへ走ってしまった｡

それを見た流星くんは､タクマを追っていく｡

裕貴「タクマ!?(アリスに)何かあった?」

アリス「原くん…」

タクマと入れ替わるように､裕貴くんがやって来た｡

アリスは裕貴くんに､タクマと揉めたことを話した｡

裕貴「なるほど…」

尚生「裕貴」

尚生くん､萌花さん､慧灯先輩､辻井先輩がC組の教室から出てきた｡

織子「ごめんなさい…聞いちゃったんだけど」

A「アリス､タクマに謝った方がいいよ」

和子「アリスちゃん…」

アリスは一瞬､考えたが小さく頷いた｡

鈴世「じゃあ､タクマを探そう」

あたしと和子､尚生くんと萌花さん､慧灯先輩と辻井先輩に分かれて

タクマを探し始めた｡

タクマサイド

アリスにビンタされ､とんでもないことを言われた俺は

人気のない､辺りの暗い廊下に来ていた｡

タクマ「悪かったって謝ったのに､どうして許してくれないんだ…」

幼い頃､半ばイタズラでお化けの被り物を被ってアリスをおどかしたことがある｡

アリスは怖がって泣いてしまい､彼女はお化けが苦手になった｡

原因は､俺にある｡