【実況者】憧れのあの人【セピア】 (ページ4)

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第三話ページ4

会社に戻り、またPCとにらめっこ。
書類作成を進めていき印刷をする。
そして虻川先輩に提出する為に先輩の元へ行く…が姿が見当たらない。
私は先輩がいそうな資料収集へと向かう。

廊下を曲がると、遠くに先輩の姿が見えた。
通話中のようで、私は少し戻って壁際で待ってる。

「…うん、なんかすごい良かったみたいだよ。
俺も褒められたしね。せ…さ…そろそろ戻るね。じゃあまた後で。」

誰と話していたのかよく分からなかったが、とても楽しそうだった。

「ふーんふーんふー…っわ！Aちゃん！驚いたぁ…一体どうしたの？」

『すみません、書類が出来たので見てもらいたくって…』

「そうだったの。じゃ、見とくね。
電話…聞こえちゃった？」

『最後のそれじゃあくらいですかね。』

すると先輩は少しホッとした顔をした。
私は深くは聞かず、仕事に戻る。

少ししてスマホをつけるとアブさん、セピアさん、コジマさんのツミートの通知が来てた。

ｱﾌﾞ〈嬉しい出来事があった！それセピアさんに自慢したらちょっと拗ねちゃった！可愛いなぁ〉

ｾﾋﾟ〈アブさんに女の子に好かれない呪いかけたいです。〉

ｺｼﾞ〈なんかアブさん俺にも自慢してきたけどすごい嬉しそう。〉

何があったんだろう…セピアさん。
少し笑いつつ全部にいいねをしておく。

「Tmitter？あ、セピアさんだ。」

『あ、先輩。なんかアブさんとセピアさんとコジマさんが楽しそうだなぁって。』

「女の子に好かれない呪いかぁ…怖いねぇ。」

『フフッかけてあげましょうか？』

先輩は遠慮しとくと言って私にプリントの山を渡しホチキスでとめておいてと言って去っていく。

仕事が終わり時計を見ると17時。
私は特に残っているものが無いし、昨日一昨日と残業していたので帰る。

「あ、Aちゃん。送っていくから車で待ってて。」

先輩にいきなり呼び止められる。
私はお言葉に甘えて駐車場へ行く。
先輩の車の中で当落結果を見ようっと。

「おまたせ。じゃあ乗って乗って〜。」

お邪魔しますと言い助手席に座る。
先輩に結果見ますねと言い、メールを確認する。

『あ…。』

「どうだった？」

『先輩、当たってました…嬉しい…』

涙がじわっと出てきて視界が少しぼやける。
すると先輩がティッシュをくれた。

「良かったね、楽しんでおいで。
感想待ってるからね。」

家に着いて、先輩にお礼を言って家に入る。

クッションを抱き、やったーと叫んだ。