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「なぜ」
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空間の中で、彼。は短く問うた。
声は深く響き、その場にいる全員の足元から伝わる気がした。
声だけでこの人の力が、分かる気がした。
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A「･･････好きな、人がいます」
好きな人がいます。その言葉が、私の背中を押す。
A「･･･････最初は。知らない方と結婚することが怖くて････嫌で････逃げ出しました。
でも」
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櫻井さん。
心の中で、彼の名前を呼ぶ。
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A「今は。･･････あの人以外と結婚したくない、と、思っています」
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シャン。と音楽が、止んだ。
肩が、熱い。
肩が、焼かれているようだ。
甘い可愛い世界が、ゆっくり･･ゆっくりと色を失ってゆく。
これが「彼」の力？
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甘い香りが消えてゆく。
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A「････お願いします･･････私･････私･･･」
櫻井さん。また、名前を呼ぶ。
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「失礼極まりないな」横の、二宮さんが低い声で言った。
A「にのみ･･･やさ･･･」
雅「我らの王になんたる態度」
A「･･相葉さ･･･」
智「我らが制裁を」
A「大野さ･･ん･･」
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さっきまでヘラヘラ笑っていた３人が、今は無表情で私を見ている。
そして３人が私に向かって、掌を翳した。
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びゅう！３人から風が、痛い程私に向かって吹いてくる。
A「･･･････っ！」
和「王に、仇なす愚か者には、死を」
雅「伝統より国の王より恋を取った哀れな女には、死を」
智「今すぐ我らの手で」
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相葉さんの唇が薄く開き、笑った。
この人達がずっとどこか他人事で楽しそうだったのは、やっぱり私のことなんて一瞬で片付けてしまえるからだ。
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身体は魔法で消されるんだろうか。
焼かれるんだろうか。
私の心は、消えるんだろうか。焼けるんだろうか。
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A「･･･････櫻井さん･･･････！」
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目を開けていれない強い光が爆発して、私は目を瞑る。
消えてしまわないで。
私が消えたとしても。
お願い。
櫻井さんに恋した記憶、櫻井さんと過ごした記憶、全部全部、消えないで。
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な(プロフ) - 何回読んでもほんとに大好きなお話です！ (2018年2月2日 16時) (
レス) id: 4a932a7616 (このIDを非表示/違反報告)
おれお。(プロフ) - 占ツクの小説の中で、これがいっちばん好きな作品です！！そこまで嵐が好きってことではないんですが(笑)、この櫻井くんだけはほんっとに大好きになってます！！もー大好きです(*´艸`) (2017年11月11日 13時) (レス) id: 7c15ab1247 (このIDを非表示/違反報告)
キナコ(プロフ) - 先程の続きになります。 実はもうファンを卒業してしまったのですが、ヲタ卒しても何度も来てしまいます。この作品は何度読んでも本当に飽きません。これからも何度も読みに来ると思います。長文失礼致しました。 (2016年3月21日 3時) (レス) id: 830f15669d (このIDを非表示/違反報告)
キナコ(プロフ) - このお話が大好き過ぎて読むのが今回４回目か、５回目でした笑 お菓子とキラキラと魔法と恋。女の子の大好きな物と、こんな風に愛されたいという女の子の希望が詰まった私の大好きな作品の一つです。 (2016年3月21日 3時) (レス) id: 830f15669d (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ(プロフ) - 作者お気に入り登録させていただきました！他の作品も読んだんですが、めちゃめちゃドツボでした(*^^*)これからも応援してます！ (2014年12月1日 21時) (レス) id: 429496ea68 (このIDを非表示/違反報告)
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