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翔「･････････え？」
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櫻井さんが眉を顰めて私を見てる。
翔「･･･････その･･･国王との結婚、が嫌で、家出中････････？」
A「え、えーーーっと。あ、えっと」
さすがにこんな話、怪しがられて当然か。国王って、ねぇ。ああ、でも私の生まれつきの茶色い瞳で
海外生まれと思って貰えるだろうか。
翔「･････ちょっと待って。」
A「は、はい！」
翔「その、国王って、どんなヤツなの？」
櫻井さんが気難しい顔で腕を組む。あ。国王には格別ひっかかってないのかな。
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A「私もよくは知らないんですけど････聞いた話だと７０歳超で････」
翔「７０歳超えぇ！？」
A「前歯が２本入れ歯で･･･」
翔「２本入れ歯ぁ！？」
A「耳毛がフサフサで･･･」
翔「耳毛がフサフサァ！？」
A「加齢臭ハンパなくて･･･」
翔「加齢臭ハンパないぃ！？」
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櫻井さんは私の一言一言に面白い程反応してくれる。
い、意外なリアクションだな、櫻井さん・笑。
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翔「さ･･･最悪じゃねぇか･････」
櫻井さんがガックリと項垂れてそう言う。
私はおかしくなっちゃって、ぷ。と噴出した。
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あの、甘い甘い香りの国を、久しぶりに優しい気持ちで思い出した。
花はキャンディ。川はチョコレイト。雲は綿あめ。
全部がお菓子で出来た甘い甘い世界。
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A「････王様、がね、何歳だからとか、加齢臭がハンパないとか。そんなことよりもね、私」
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A「自分が、好きになった人のお嫁さんになりたいんです」
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普通に恋をして。
普通に恋を実らせて。
普通に。普通の。幸せを。決められた結婚じゃなく、自分で望む、結婚を。
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煩い周囲の言葉に苦笑いしつつ。心に大きな重みを感じつつ、それでも私は普通に生きてきた。
それが会ったこともない国王から、連絡がきたのは１年前。
「A様を見初めた、かの方が、ぜひあなたを后にと」
見初めた？笑ってしまう。
いつ、どこで？
それも言い伝えで決まっているの？
それが運命？笑ってしまう。
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そこに私の意思は、何もない。
きっと相手の意思も、何もない。
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な(プロフ) - 何回読んでもほんとに大好きなお話です！ (2018年2月2日 16時) (
レス) id: 4a932a7616 (このIDを非表示/違反報告)
おれお。(プロフ) - 占ツクの小説の中で、これがいっちばん好きな作品です！！そこまで嵐が好きってことではないんですが(笑)、この櫻井くんだけはほんっとに大好きになってます！！もー大好きです(*´艸`) (2017年11月11日 13時) (レス) id: 7c15ab1247 (このIDを非表示/違反報告)
キナコ(プロフ) - 先程の続きになります。 実はもうファンを卒業してしまったのですが、ヲタ卒しても何度も来てしまいます。この作品は何度読んでも本当に飽きません。これからも何度も読みに来ると思います。長文失礼致しました。 (2016年3月21日 3時) (レス) id: 830f15669d (このIDを非表示/違反報告)
キナコ(プロフ) - このお話が大好き過ぎて読むのが今回４回目か、５回目でした笑 お菓子とキラキラと魔法と恋。女の子の大好きな物と、こんな風に愛されたいという女の子の希望が詰まった私の大好きな作品の一つです。 (2016年3月21日 3時) (レス) id: 830f15669d (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ(プロフ) - 作者お気に入り登録させていただきました！他の作品も読んだんですが、めちゃめちゃドツボでした(*^^*)これからも応援してます！ (2014年12月1日 21時) (レス) id: 429496ea68 (このIDを非表示/違反報告)
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