＊未来地図＊ (ページ2)

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２次会が開かれていた居酒屋の道を曲がると、ようやく同級生達の

酔っ払った大声が聞こえなくなった。

・

潤「今日、楽しかった？」

潤が歩く早さをゆるめて横を歩く。

A「うん♪久しぶりだったもんね～」

潤「だな」

A「･･･潤に会うのも何年ぶりだっけ？」

えーっと･･･確かケイスケの結婚式で会ったから･･･１年、２年･･･？

頭の中で数えていると、潤が言った。

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潤「１年２ヶ月ぶり」

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・

A「･････よく覚えてるね」

驚いて答える。

潤「まぁね」

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明日が早いと言っていたくせに、潤が地下に続く細い階段を指さした。

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潤「この店、酒がうまいんだ。寄っていかない？」

・

チラ、と腕時計を見る。

２３時３１分。

A「終電いっちゃうじゃん」

潤「どうせ同じ方向なんだからタクシー乗ればいいじゃん」

A「えぇ～･････もったいない･････」

潤が顔をしかめる。

潤「タクシー代くらい俺が払ってやるよ」

そう言って笑った。

・

A「なら、お供します♪」

潤「ん・笑。飲みなおそうぜ」

A「ちなみにこの店も松本さん払いかしら？笑」

そう言うと、「お前が皿洗って払え・笑」細い階段を下りながら

潤が振り返って笑う。

A「ケチ！笑」

・

笑いながら、階段を降りていく潤の背中に、あの人の後姿が重なった。