＊未来地図＊ (ページ1)

今日:12 hit、昨日:3 hit、合計:171,143 hit

１ページ1

二十歳以来８年ぶりに開催された、高校の同窓会。

・

・

２次会が終わり･･･大勢が居酒屋の前でそれぞれに盛り上がっていた。

突然、名前を呼ばれる。

「A、お前、家どこ？」

ほろ酔いの頬が熱い。

振り返ると、松本潤がタバコを胸ポケットから出しながら立っていた。

A「Ｋ町」

夜中だというのに、やっぱりまだ暑いなぁ･･･。

ムワン、と身体を包む夏の夜の空気をパタパタと手で払いながら答える。

・

潤「なんだ、おんなじ方向じゃん」

潤がタバコに火をつけず、そのまま胸ポケットにしまう。

・

潤「一緒に帰ろうぜ」

・

なに、潤、お前帰るの？

後ろの同級生が酔っ払った大声で聞く。

私の後ろでも親友のトモミが「A、３次会行かないの？」と

酔って呂律の回っていない声で聞いた。

・

潤「俺、明日早いんだよ」

潤がそっけなく答える。

えぇ～潤くん、帰っちゃうの～？

明らかに潤目当てに来ていたであろうレナ達が甘い声をあげた。

潤「また今度ね～～～～♪」

潤は昔も今も、オンナノコにそっけない。

このそっけなさがまた「たまらない(はぁと)」ってヤツ？わからんけども。

・

潤「行こうぜ、A」

潤がさっさと歩き出す。

３次会には行かず帰ろうと思っていたし、ちょうどいいか。

私もトモミを、トモミとなんだかいい雰囲気になっていた櫻井くんに預けて

潤の後を追った。

・

「おい潤、お前、送りオオカミになるなよー笑」

・

同級生達のヤジに、潤がクルリと振り返って笑う。

・

潤「いまさらならねーよ！笑」

高校時代は送りオオカミってやつだったのかな？

･･･････だろうね。

王子様扱いされていた、潤のモテにモテていた高校時代を思い出す。

潤「行くぞ、A」

A「ハイハイ」

昔はこうやって潤に話しかけられるたびに、オンナノコ達に恨まれたもんだ。

と懐かしく思い出した。